人質交渉の際、犯人に対して「ノー」と言ってはいけない。

人質交渉の際、犯人に対して「ノー」と言ってはいけない。

人質事件で「ノー」は使うな。これは鉄則だ。

「ダメだ」「できない」も禁句だ。

最近は、ヒマがある時にアマゾン・プライムで海外の映画やドラマを見ているのですが、表題は “The

Negotiator (字幕版)(1998年 アメリカ)” のものです。

シカゴ警察のスゴ腕人質交渉人である警察官が思わぬ罠に嵌り、今までとは逆に自分が犯人として人質と供にたてこもり、それに対し、これまた敏腕交渉人が登場して、交渉人同士のやりとりが行われます。

海外、特にアメリカの映画の場合、警察モノには心理学の手法が使われるケースが時々あり、これもその一つです。

警察署内に立て籠もり、主人公が人質の一人であるお偉いさんに言う言葉。

「おれの目を見ろ」

「お前の言うのはウソだ。分かっているぞ」

「相手の目を読んでいるんだ。目はウソをつかない」

「本物の警官はこうやってウソを見抜く。相手を観察してね」

「例えばあんたの好きな色を尋ねた時に、目が左上に動いたら?」

「神経生理学的に言うと、それは視覚領域への動きで、真実を言っている」

「それとは反対に右に動いたら、脳の想像部へアクセスしているのでウソをついている」

「目の動きだけじゃない。体の動でも分かるぞ。あんたの動作の一つ一つ、動作や仕草が情報を発している」

「どんな無表情な目をしようが、誤魔化せない」

ここでは文字だけなのですが、実際には上の台詞の最中に質問をしている相手の目の動きをアップにしているのが面白いです。

上記の発言は、まんまNLPの視線解析のスキルそのもので、あくまでもこれは映画内の事ですが、実際の警察における教育課程で学んでいるんじゃないか?と思うくらいです。

特に人質籠城事件では、犯人と警察の交渉人のやりとりは電話で行われるのが殆どで、視覚を使うことは滅多にないでしょう。

日本では見かけませんが、こういった事件で説得して人質を無傷で救出し、犯人も投降させる交渉人の会話術は凄いのかもしれないと思った次第です。

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