言語が人間の思考を決定する:サピア=ウォーフの仮説

先日、ネットのオンデマンドの配信で映画「メッセージ」を観ましたが、この映画はSFに言語学を持ち込んだ形となっており、映画の台詞の中で、一瞬、

「サピア=ウォーフの仮説」

というものが出てきます。

その仮説が語るものは表題にある通りで、普段、私たちが認識しているものとはまるで逆のもの。
最初にこの映画を見た時は、私にとっては非常に難解で、SFでよくありがちなドンパチは一切なく

「一体、この映画のどこが面白いんだ?」

といったところでしたが、この “サピア=ウォーフの仮説” を調べて、やっとその面白さが分かったような気がします。

SF的に言うと、

「言語が異なれば、同じ現実でも違って見える」

「今の世界は言語によって形成されている」

といったところでしょうか?

これは、同じく映画の中の台詞に出てきたものでウソかホントか分かりませんが、

「人が新しい言語を学ぶと、脳のシナプス構成が劇的に変化する」

というものもありました。

そして、話しは飛んで、英語のプレゼンを集めた “TED” の一つの講演です。

これによると、今の世界では約7000種類の言語があるようで、ここでも、

「言語が現実を作り上げている」

と語っています。

この中の例で取り上げられているオーストラリアのアボリジニ人には、

「左右を表す言葉はない」

「その代わりに東西南北の方角で全てを表す」

と紹介されています。

プレゼンの中では言及されませんでしたが、もしかしたら、彼らの脳の空間を把握する領域は私たちよりずっと発達しているかもしれません。

続いて色の問題。

よく、

「エスキモーは同じ “雪の白色” に対して数多くの語彙を持ち、表現をする」

と言われていますが、エスキモーの脳は白色の色の変化に対して敏感に識別する能力を持っているのかもしれません。

プレゼン後半の例にありますが、同じ現実に対して言語により、その表現が異なり、視点を変えれば、まさにNLPの “リフレーミング” に該当すると言う人もいるでしょう。

また、NLPには人間の時間軸を認識するクセを利用した “タイムライン・セラピー” という手法も開発されています。

講演者もプレゼンの中で、

「物事に対する論理的思考に言語は影響する」

と語っています。