広告の文章をNLP的視点で解き明かす
広告の文章をNLP的視点で解き明かす
世の中にはいたるところに様々な広告が氾濫していますが、どんな広告であろうと、その目的は、
「我が社の製品・サービスを購入して欲しい」
です。
かといって店頭の営業のように接客した時に長々と説明するのとは異なり、極限られたスペースと時間でアピールする必要があります。
そこで、チョット目に付いたネットの広告の文章について、NLPやエリクソン催眠の視点で考えてみたいと思います。
ネット広告はもはや主要な広告方法となり、例えば、スマホのあの狭い画面に表示された広告をユーザーにクリックさせなければなりません。
で、ここでネットで見つけた実在のお題。
賃貸or購入、長年の「住まい選び論争」あなたならどっち?
住まい選びで外せないポイントとは
先ずは初っ端から典型的なフレーズです。
“賃貸or購入” という記述で相手の選択肢を無意識的に限定しています。
この世の中にどのような住居のスタイルがあるか私は詳しく知りませんが、例えば、”賃貸” “購入” の他に、”親と同居” なんていうのもあるのではないでしょうか?
次に、”長年の住まい選び論争” のくだり。
私も勿論、ネットや雑誌等で、「賃貸と購入とではどちらがお得か?」という論争を昔から目にしていますが、この事自体が、”どちらが正解か誰も分からない” という事ではないでしょうか?
住む家を探している人にとっては “出来る限り損はしたくない” という心理が働いているでしょうから、この広告のフレーズは心に引っ掛かるのではないでしょうか?
NLPのメタモデルから考えると、
- “賃貸” と “購入” は、マァそれなりで問題なし
- “お得” の具体的な基準が曖昧で、例えば、”購入時のイニシャルコストがお得” なのか、”購入後のランニングコストがお得” なのかハッキリしませんし、一体、”何がお得” なのかすら不明です。
これだけだと、人それぞれが勝手に解釈してしまう可能性が高いでしょう。
また、このフレーズ全体で、”賃貸” と “購入” のいずれかが “正解” であるという内容を暗示しているとも考えられます。
次に、再び “住まい選びで外せないポイントとは” で同じようなパターンが出ています。
即ち、このフレーズが意味をなすには、”住まい選びで外せないポイントなるものがこの世に存在する” という事が前提となっているのではないでしょうか?
そして、この広告文全体で、
「私達(広告を出している会社)に相談すれば、他人の知らないお得情報を貴方だけにコッソリ教えますよ」
という意味を暗示的に伝えていると考えられます。
見方によっては、スーパーのチラシのような直接的に安い価格を訴求する文言は一切見た目にはありませんが、探っていけば、お客の “少しでも得をしたい” “損をしたくない” という心理に訴えている広告文と言えるかもしれません。
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