NLP:ヒトの行動や思考は多様なように見えて実はパターン化してしまう
今回はプレゼンテーションや英語表現の題材として時々取り上げられる “TED” のある動画です。
動画は日本語字幕付きなので誰でもスピーチの内容を理解出来るでしょう。
「タイラー・コーエン わかりやすい物語にご用心」
当然、演者が言わんとしている内容は理解出来ますが、このスピーチに私個人の興味を引いたのが、NLP的な視点での或る点です。
それは、
「人間の思考はパターン化してしまう」
というモノです。
演者が言うには、古今東西の小説などの物語は一見、種々雑多で分類など出来ないと思われますが、結局のところ、
- 怪物もの
- 立志伝
- 冒険
- 旅と帰還
- 喜劇
- 悲劇
- 再生
の7種類しかないと語っています。
例として、ヒトが数十年に及ぶ人生を語る時、個人々の体験やそれから学んだ事は様々でしょうが、それを言葉で表現すると非常に短い抽象的な “名詞” 別の表現を使えば “チャンクの高い名詞” になってしまうようです。
そして、私がそれを聞いて思い出したのが、エリクソン催眠、現代催眠、或いはNLPの “ミルトン・モデル” の対象として取り上げられた精神科医である催眠療法家のミルトン・エリクソン博士です。
彼のセラピーは “変幻自在” “魔術師” などの表現で賞賛されますが、そのセラピーの技法の一つとして暗喩を含めた “物語” をクライアントに語るというのがあったそうです。
また、彼のもとでその手法を学ぼうとしている聴講生には、そのトレーニングの一つとして “或る小説の最初の部分だけを読んで、その情報だけで結論を推測する予測する” というものがあったそうで、エリクソン博士の神業的なキャリブレーション能力から見ると、ヒトの行動や思考は一定のパターンに収束するという事を無意識的に学んだのでしょう。
もっと卑近な例で言うと、例えば日本のテレビドラマなどでは、日本人が好む固有のパターンとして、
- 勧善懲悪
- 判官贔屓
があるのではないかと個人的に考えた次第です。
私などの年代では、”水戸黄門” や “遠山の金さん” 等の時代劇は、”鉄板のワンパターン” として何回でもテレビで放送されていますし、視聴している側もドラマの中にどんなにワルの悪代官が登場しても最後は正義のヒーローが登場してメデタシメデタシという事で、安心してドラマに没頭できるのがあるのではないかと個人的には考えています。
その一方で、この複雑極まりないエリクソン博士の手技を敢えてパターン化して誰でもがそのテクニックを真似るようにしたのが、クラッシック・コードNLPの “ミルトン・モデル” と言えるかもしれません。
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