行動経済学:お客は選択肢が多ければ多いほど売り上げは上がるか?
「ジャム理論」
“人間の行動はこちらが予想した通りになるか?”
“ヒトはいつの時も、最も合理的と思われる行動を選択するのか?”
という点について “実際の行動は不合理なものである” というマーケッティングに関する実験。
これはどうやら有名な実験らしいのですが、あるデパートのジャム売り場で、
- 24種類のジャム
- 6種類のジャム
を置いて、どちらが売り上げが多いか検証してみた結果、24種類のジャムの場合は試食に立ち寄ったお客の数は多かったものの、実際に購入まで至ったお客は6種類のジャムを用意した場合の方が10倍高かった、という事から商品の種類が多ければ多いほどそれに比例して、お客の選択肢の幅が増えるというものではない、という有名な実験のようです。
そして、今回は私の例です。
私自身、今はテレビそのものを持っておらず部屋にあるディスプレイはPC用のみで、ネットの接続もスマートフォンのテザリング機能を利用しており、動画などをダラダラ見ているとアッという間に規定のデータ転送量を超えてしまいます。
従って、必要時以外はブラウザの画像表示やJava Script機能はオフにしてテキスト中心にして見ていました。
ネット接続は、昔懐かしモデムを使った “パソコン通信” から経験した年代ですので、息苦しさも感じていましたがそれなりにマァ満足でした。
そして、つい近頃丁度タイミングも合い、試しに有線のケーブルテレビの回線をお試し期間使ってみることにしました。
流石、有線だけあって転送速度も120kbsと文句はありませんし、何しろ月間のデータ転送量を気にしなくていいのがスマホのSIMと大きく違うところでしょう。
有線テレビの担当者が私のパソコン回りを見て、
「嗚呼、お客様はテレビを見ないのですね。一応、参考までに置いておきます。。。」
と有線放送の案内を置いていきましたが、一人になってからパラパラ内容を見てみると、ナント70チャンネル以上あるのでありました。
他の動画配信サービスで例えばアマゾン・プライムビデオだと3万件以上のようです。
しかも私の興味のある分野の動画は数える位です。
もう、これだけあると見たいチャンネルを探したり、最新情報をチェックするだけでもウンザリといったところで、当然、今まで地上波すら見ていない私は見送りです。
こんな私の経験から、フト、上記の “ジャム理論” を思い出したという訳で、”選択肢があまりにも多いと、一見、豊かになったかに見えるが、その選択に掛かる手間が豊かさを超えてしまうと選択と言う行動すら放棄してしまう” という経験を体験したわけでもあります。
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