人生の最大の味方: “運” と “偶然”

  • “もし” 今年の年末ジャンボ宝くじが当たったら。。。
  • “もし” 今買った馬券の三連単が当たったら。。。
  • “もし” 先日買った株が暴騰したら。。。

きっと自分の人生は今までのモノとは違い、大逆転をするに違いありません。

実際、特にアメリカのニュースを見ると、とんでもない額の宝くじが当選したニュースを時折見ます。

しかし、悲しいかな、人間には10分先どころか、5分先の未来を透視するオカルト的な能力は持っていません。

元々はイギリスでマジシャンを生業にしており、その後、この “運” についての独自の研究を開始し、最終的には大学の教授までになってリチャード・ワイズマン博士の

「運のいい人・悪い人」(角川書店 2004年)

という本にこんな例が書かれています。

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リンは新聞やクイズの懸賞に信じられない程、続けざまに当選した女性だ。

事の起こりは、リンと同じように懸賞品をゲットしている女性の新聞記事を読んでから、自分も試しにクロスワードパズルの懸賞に応募したところ見事に景品が当たり、それを皮切りに、いろいろな懸賞にチャレンジしたところ、最後には、車二台と旅行も当選してしまう勢いである。

面白いのは、この当選の流れで昔からのリンの夢であったフリーライターになる、という事まで実現したのである。

1992年にリンは当選のコツについてまとめた本を書き、宣伝のために新聞社に足を運んだところ、新聞社の編集委員の目にとまり、

「リンと一緒に当選しよう」

という新聞のコラムを執筆ことすら依頼されたのである。

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こうした実例を交えながら、この本では “どうすれば運がよくなるのか?” という事を心理学的な面からいろいろと200ページ以上に渡り述べられていますが、2017年の末の時点では、

「こうすれば運がよくなる」

という法則は知られていないようです。

それは何故か?

これはあくまでも私個人の見解ですが、NLP的な視点でみると、”本” というのは文字で書かれており、言葉の一つの形態に相当するのではないかと考えています。

その本の中で述べられている記述が、言葉の一つとなると、お決まりの、メタモデルにおける

  • 省略
  • 削除
  • 歪曲

が機能しますし、商業的な本となると、当然、出版社側の編集の手も加わるでしょう。

また、”運がいい” というのは、漠然とした “名詞+形容詞” の表現で、その “状態” に関しては人それぞれ異なり、価値観も違うかもしれません。

「地図は領土ではない」

という有名なNLPの大前提である一方、今回のリチャード・ワイズマン博士は “運を良くする四つの法則” というものを提唱しています。

  • 法則 1

    チャンスを最大限に拡げる

    運のいい人は偶然のチャンスを作り出し、チャンスの存在に気付き、チャンスに基づいて行動する

  • 法則 2

    虫の知らせを聞き逃さない

    運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする

  • 法則 3

    幸運を期待する

    運のいい人は将来に対する期待が夢や目標の実現を促す

  • 法則 4

    不運を幸運に変える

    運のいい人は不運を幸運に変えることができる

“法則 4” などはNLPの “フレームを変える” スキルに似ていますが、全体的には筆者の言いたい事は分かる気もしないではいものの、鋭くメタモデル的に考えると、何をどうしたらいいのか分からなくなってしまうかもしれません。

この本は2004年に角川書店から発行されていますが、今でも似たような本は沢山あると思うので、このテの本を読む際にはメタモデル的視点で鋭く読むのが “吉” かもしれません。

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