モチベーション・インタビュー(動機付け面接) 1
ここ数年の傾向のように感じられますが、
- 飲酒
- 喫煙
の二つに関して人間の健康との関連が盛んに議論され、今までそれを楽しみにしていた人の中には、”それをやめよう” と考えている人もいるかも知れません。
かくいう私も、若い頃はタバコをバカバカ吸い、お酒に関しても “酔わないと寝付けない” といった生活で、部屋にはペットボトルの安い焼酎を常に置き、翌日のオフィスに出社した時にも明らかに “息が酒臭い” ということが度々あった人間です。
それが今では。。。
お酒は一滴も飲みませんし、タバコもいつ止めたのか思い出せないくらい昔の事で、それ以来、一本も吸っていません。
特に禁煙外来とかなどの世話にならず、禁断症状もなく、”いつの間にか止めていた” といったのが正直なところです。
禁煙に関しては、このブログのどこかに書いてあるように、文字通り “一晩で” タバコを吸いたい気持ちが消失してしまいましたが、お酒に関しては “いつの間にか飲まなくなっていた” ので、自分でも正確なキッカケというのが思い出せません。
これは私個人の体験ですが、職場の仲間あるいは、何かのサークルの知り合いでもいるかもしれません。
今まで浴びるほど酒を飲んでいたいたある人物が、突然、飄々とした雰囲気で、
「えっっ?酒?ああ、あれは止めたよ」
と口にするケースです。
別に見栄を張る必要はない嗜好ですので、嘘をつくことはないでしょうが、こういったケースは、よ~く観察すると、知り合いが多いほど目にする事が意外に多いかもしれません。
アメリカにおける心理学的な研究によりますと、人間というものは “ある特定の条件下” に置かれると、自分の力だけでそれまでの行動パターンを簡単に変えられることが分かってきたようです。
その研究では、元アルコール依存症であった人間の2/3以上が誰の力も借りずに、自力で断酒したとありますし、過去十年程の期間に禁煙したアメリカ人の95%近くが禁煙外来等の医療機関を利用せずに自力で禁煙し、その成績は特別な禁煙プログラムを利用した集団よりも良好で、禁煙状態も長く持続したとの事のようです。(Procaska et al.,1994)
イギリスでも同じような調査が行われ、2700名のイギリスにおける喫煙者を対象にしたインタビューでは、禁煙したグループの多くは、禁煙と同時に、
- 転職
- 人間関係を変える
- それ以外の手段
で今までのライフスタイルを何かしらの行動で変えている場合が顕著だったと報告されています。
海外の人達のビリーフ(信念・価値観)は勿論分かりませんが、日本人での多くは、
「禁酒とか禁煙を成功させるには凄まじいくらいの努力が必要だ」
と考えている人が多いのではないでしょうか?
それこそが、NLPのメタモデルの一つである “等価の複合概念” であり、
禁煙 = 努力・汗・何らかしらの代償 等
というビリーフを無意識の中に抱えているとも考えられますが、そういったビリーフを持っていない人間も割合は不明であるものの、ある程度存在し、そういった人は最初に書いたようにいとも簡単に “禁酒” “禁煙” が出来るのでしょう。
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