アメリカのニュース番組で紹介されたEMDR
アメリカのニュース番組であるNBCでEMDRが紹介された動画です。
放映日は不明ですが、YouTubeにアップされたのは2014年の11/6。
一人の男性が子供時代に父親から受けたトラウマ的体験によりPTSDを患い、数十年後のEMDRによるセラピーにより、やっと快癒したという物語。
以下、動画の内容を文章的に訳すのは苦手なので、ポイントだけを箇条書きに。。。
https://youtu.be/hYy2NBXkPSo
- この物語の主人公はウィスコンシン州に住むクリスという男性
- 彼の父親は戦争体験者で、アルコール依存症でもあった。
- クリスが7歳のとある夜、父親がクリスの寝室に踏み込み、父親から暴力的行為を受けた。
- それ以来、クリスは
- 自分の寝室に入ること
- 寝室で寝ること
- 夢を見ること
に大きな恐怖感を覚えるようになった。
恐怖感は大人になってからも続き、自分の妻と一緒に寝室で寝る時にさえも、この恐怖感は消えることはなかった。 - クリスは初めは薬物による治療を受けていたが、最終的にはEMDRによるセラピーを受けることを決断した。
- 門を叩いたのは、’New Wellness Association’ という組織。
そこに所属するある女性セラピストのセラピーを受けることとなった。
(何度聞いてもセラピストの名前が聴き取れず。以下、「彼女」と表記) - 次の場面で、彼女はクリスに自分の中で良いイメージあるいは言葉に意識を向けながら彼女の指の動きを目で応用に指示している。
- NBCの女性レポーターは、EMDRは人間のREM睡眠中に観察される眼球運動を意図的に起こさせている、と紹介。
(REM・・・Rapid Eye Moving 人間は多くの場合、REM睡眠中に「夢」を見ているとされている) - 彼女が言うには、
EMDRによって、クライアントの呼吸は静かなものになり、ヒーリングのプロセスが開始される。
それと同時に、トラウマ的な体験の’Re-Process’(再構成)をサポートする。 - EMDRのセラピーの際、施術者はクライアントに問題となる体験に関する質問をしながら、クライアントに指の動きを注視するよう指示する。
- 彼女が言うには、
EMDRは催眠とは異なる方法だ。
何故なら、クライアントは自分をコントロールする事が可能であるし、いつでもセラピーを中断できる。 - EMDRは、
- 戦争体験者のPTSD
は勿論のこと、
- Anxiety:不安症
- Self-esteem:自己肯定感(の低下。 例えば「自分には何の価値もない」という思考パターン)
- Depression:抑うつ
- PAIN:痛み
- Phobias:恐怖症
- 自然災害で受けた恐怖体験
にも有効である
- 通常、一回のセッションは60~90分行われる。
多くの場合、数回のセッションで完了するが、当然、クライアントの抱えるトラウマが複雑になれば、それだけ回数が増える。 - EMDRのセッションでは、例えば不安がクライアントの身体のどこに存在しているか具体的にクライアント自身に可視化させる。
- クリスの場合、7回のセッション後完治が認められ、クリス自身、寝室で眠ることに対して以降、恐怖感を抱かなくなった
- 現在、クリスは地方の高校でリーダーシップに関するトレーニングを行っている
- 彼女が言うには、EMDRの効果について1987年からの90症例を検証した結果、EMDRは確かな証拠に基づく信頼されるセラピーであると述べている。
。。。以上
EMDRによるセラピーは、その特徴的な仕草から指を左右に動かす場面を目にすることが多いですが、開発者であるシャピロ博士推奨の現在の方法においては、8ステップから構成されるプロセスの単なる一ステップにしかすぎません。
具体的な手技・内容については資料は既に手元にあるので、続いて後日ということで。。。
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