性格が変わると体質も瞬時に変化する
昔、「一瞬で自分を変える法」(アンソニー・ロビンス著)にも具体例として記述されていますが、身体に対する心の影響をまざまざと見せ付けてくれるものとして、多重人格障害(MDP)があります。
多重人格者の個々の副人格は、
- 異なった脳波の波形
- 個々の副人格は、独自の名前・年齢・記憶・能力を持つ
- 異なった字のクセ
- 異なった(自称する)性別
- 異なった文化人類学的背景
- 芸術的才能
- 語学能力(例えば、知っている筈のない外国の言語を扱える)
- IQ
を持つことが多くのケースに認められているようです。
そして、さらに注目すべきは、多重人格者の人格が交代すると、その身体そのものに生じる生物学的変化です。
例えば、一人の多重人格者がとある疾患をかかっていたとし、その患者が別の副人格に変わった際、ほぼ瞬時といってもよいほど、今までの医学的な症状が消失してしまうという症例が多数報告されています。
当時のシカゴにあった、国際多重人格研究協会のベネット・ブローン博士は、ある患者の副人格が一つを除き、すべてオレンジジュースにアレルギー反応を起こす体質だったケースを報告しました。
この患者のアレルギー体質の人格が現れている時にはオレンジジュースを飲むと、ひどい発疹を起こすのだが、アレルギーを持たない人格に変わると、発疹は直ちにおさまり、好きなだけオレンジジュースが飲めるようになる。
多重人格者の治療が専門である、エール大学の精神科医、フランシーヌ・ハウランド博士は、これよりもさらに衝撃的な例を報告しています。
それは、ある患者のスズメバチに刺された時の反応でした。
この症例に登場する患者がスズメバチに刺されたため、診療を予約し、ハウランド博士の前に現れた時は、患者の目の周りはハチの毒により膨れ上がり、目をあけることはまったく出来ない状態。
ハウランド博士はすぐさま眼科に連絡を取り、至急に治療するように依頼しましたが、運が悪いことに、少なくとも一時間は待たなければ眼科治療は受けれないという返事でした。
ハウランドは何か別の手立てはないものかと思案したのだが、偶然にも、患者の副人格の一つが「麻酔人格」、すなわち、痛みを全く感じない人格であったのです。
そこで、ハウランドはこの麻酔人格が表面に出てくるように処置をとり、それで痛みを消すことができたのですが、その時、この患者に起きた出来事はそれだけにとどまらなかった。
それは、たんに麻酔人格により痛みを抑えただけでなく、それまでハチの毒で腫れ上がっていた、腫れ自体も消失したしまったのです。
このため、やっと治療の順番が回ってきた眼科医は、治療の必要なし、ということで彼をそのまま家に帰しました。
しかしながら、何らかしらの原因で、この患者の「麻酔人格」が引っ込んでしまい、元の人格に戻ると、再び、ハチの毒による傷みと腫れが同じように戻ってきてしまったのです。
そして、次の日、彼は再び病院に行き、今度は、正式な医療的処置を受けることになったのです。
上記、「一瞬で自分を変える法」の中においては、人格交代により、まさに、一瞬で、目の色が変化する例が紹介されています。
その他の多重人格における例として、「声紋の変化」が報告されています。
言語障害矯正の専門医であるクリスティ・ラドロウは、多重人格者のそれぞれの人格において、声紋まで違うことを報告しています。
声紋分析は、個人を特定できるほどヒトそれぞれに固有なものであり(最近では、都議会でのヤジ騒ぎでも使われました)、一流の俳優でさえ声紋を偽るほど声を変えることは出来ないほど、身体機能の根本的な要素の変化が必要だと考えられています。
さらに・・・
もうこれは、オカルト・SFの世界に入るかもしれませんが。。。
- 多重人格者は火傷等の治癒が、普通の人間よりも早い傾向がある。
主人格が傷を負っても、副人格の肉体は無傷である。すなわち、上記の「麻酔人格」と同様。
これは余談ですが、世の中には、映画「X-メン」のウルヴァリンのような、もしくはそれに近い人間が、もしかしたら実在するかもしれません。 - コーネリア・ウィルバー博士が著作の、「シビル」という本に経緯が報告されているようなのですが、
「多重人格者は他の人々に比べて、老いるスピードが遅い」
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