NLP:恐怖症の治療は超短時間の方がよい
以前のエントリー「恐怖症・PTSDの超短時間治療法」では、NLPの代表的なスキルを用いて、高所恐怖症をほんの10分程度のセッションで完治してしまいました。
従来は、恐怖症の治療には長い時間を費やしてしましたが、クラッシック・コードNLPの開発者であるリチャード・バンドラー氏は、むしろ、短時間でしかも、1回のセッションで十分であると主張しています。
例えていうなら、従来の時間を掛けた治療方法は、映画を一日に一コマずつ、何年にもわたって毎日見ても全く意味をなさない、という主張です。
映画とか動画と言うものは、短時間に多量の情報が脳の中に入ってくるからこそ、その意味がはじめて理解できることに似ているかもしれません。
恐怖症の治療というものに長い時間をかけるという事は、一日に一言ずつ会話をするようなもので、その効果は極めて低いと考えられます。
また、NLPのスキルによる恐怖症の治療の場合、セッションの終了後に何回も繰り返して練習する必要はない、というのが特徴として挙げられるでしょう。
もし、何回も練習しなければ身につかないとすれば、それはクライアントに原因するのではなく、技法のプロセスに問題があると考えられます。
ニューコードNLPの概念にも「コンテンツ・フリー」というものがありますが、それは、
- 正しいプロセスを踏むことにより
- 誰がやっても
望む結果が得られる、という考え方です。
また、恐怖症の治療を俯瞰すると、脳の持つ大きな可能性に注目するものがあると思われます
それは、
「脳の急速な学習能力」
です。
恐怖症というものが形成された原因を考えると、とあるたった1回の出来事で、脳がそれ以降の似たような出来事に対する行動パターンを学習したということになるでしょう。
そして、NLPのスキルにより治療を行うことにより、たった1回、超短時間のセッションで、再び脳は新しい行動パターンを身に付けたことになります。
このことは、視点を変えると
「私たちは何歳になっても学習能力があるのだ」
ということを証明しているといえるかもしれません。
さて、以下は、恐怖症の治療と言った本格的なものではなく、だれでも持っている、「思い出すだけでイヤな気分になる過去の経験」の修正方法です。
この方法は、セラピストを必要とせず、個人で人知れず実行可能な方法です。
- 修正したい不愉快な経験を映画で上映されているイメージで思い出す
- それと同時に、いつものように不愉快な感情を抱くことを確認する
- その映画を巻き戻して、もう一度、不愉快な経験の映画を上映する
ただし、今度はBGMに、例えば「ロッキーのテーマ」のような、自分が元気になるお気に入りの音楽を大音量で流す - もう一度、「3.」の過程を繰り返す
以上、非常に簡単なプロセスですが、多くの場合に効果を示すとリチャード・バンドラー氏は述べています。
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