獅子搏兎:ヤーキーズ・ドットソンの法則
「獅子搏兎(ししはくと)」
獅子(ライオン)は、兎のような弱い動物を捕まえるのにも全力を尽くす。
簡単と思えることにも、油断することなく、全力を尽くして行なうべきであるということ。
(陸九淵『象山先生全集』)
よく、大人数の前でスピーチをしたりする場合、緊張しまくり、果たしてうまく出来るのだろうか?という不安に駆られることがあるかもしれません。
しかし、「ヤーキーズ・ドットソンの法則(Yerkes-Dodson’s law)」を知っていれば、意識の上では緊張している様々な体感覚に気付きますが、逆説的に、このスピーチは
「うまくいく可能性が非常に高い」
「自分にとってベストの成果を残す」
という結果が予想されます。
この現象は、ヤーキーズさんと、ドットソンさんが発見した心理学的な現象で、
「人は適度なストレス・緊張のもとで、もっとも高いパフォーマンスを発揮する」
「難易度が高いことほどリラックスして望んだ方が良いパフォーマンスが得らる」
「簡単なことほど緊張感を持って取り組んだ方が良いパフォーマンスが得られる」
というものです。
逆にいうと、全く緊張感がなく、完全にリラックスした状態では、例えば、十分に練習を積んだ野球選手であればある程、つまらない凡ゴロをエラーしてしまったりする可能性が高いでしょう。
あるいは、チーム戦において、ポっと出のAチームと、百戦錬磨のBチームが対戦した場合、
Aチーム
↓
当然のことながら、試合開始前から緊張状態の連続
ただし、試合が進むにつれ、段々と試合の雰囲気に馴れてくる。
Bチーム
↓
Aチームのことを舐めきっていて、当然、自分たちが勝つと思っており、終始リラックスモード
このような場合、Bチームが実力も上なので、当然のことながら、Bチームが勝つ確率は高いですが、もしかしたら、大番狂わせでAチームが勝つ可能性もあながち否定することは出来ないでしょう。
以上のことから、最初に述べたスピーチの場合でも、絶対に毛ほどのミスも許されない、滅茶苦茶プレッシャーが掛かっているのでのであれば、何かしらリラックスを得られるおまじない(暗示)を用意しておいた方が得策でしょう。
このような場合、十中八九、呼吸が浅くなっているはずなので、オールマイティーな方法として、先ずは「深呼吸」がファーストチョイスとなるでしょう。
あるいは、多くのアスリート達が実践しているように、ウォークマン等でリラクゼーションの音楽や暗示文を聞くのも一法かもしれません。
また、NLPの知識があれば、アンカリングやエクセレントサークル等のステートコントロールのスキルを満ちつけておけば、きっと役に立つことでしょう。
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