相手の無意識に訴えるジェスチャー

「ケネディ・チョップ」v.s.「クリントン・ハンマー」

人を相手にコミュニケーションをとる時、しかも、相手が一人ではなく、講演会での演説のように、相手が多数の場合、自分の訴えたい事をより明確に伝えたい場合に有効な方法があります。

これまで、このメルマガでも何度か登場した「メラビアンの法則」を活用します。

このメラビアンの法則ですが、現在までのところ科学的な根拠は乏しく、擬似科学の1つとして扱われる場合もあるようです。

「メラビアンの法則」

人間のコミュニケーションは、言葉による“言語的コミュニケーション”が占める割合よりも、表情・口調・態度・ボディランゲージ・外見による“非言語的コミュニケーション”が占める割合の方が、遥かに大きい。

そして、その1つが。。。「ボディランゲージ」でしょう。

私の場合、転職で何回か会社をかわったのですが、その時、フト感じたのですが、特に日本の年配の男性の場合、話す時には上半身が全く動かず、いわゆる「身振り手振り」というものが、全くない場合が多いことに気が付きました。

こういう風に言葉だけで書くと、ちょっとイメージが湧き難いと思いますが、遠い昔の学校の校長先生の話や、社長の訓示の時などを思い浮かべると、いいんじゃないかと思います。

そう、直立不動で、あるいは、壇上に手をついたまま、身動き1つせず、淡々と言葉だけを語っていく。。。

そういった時、大概の場合、思わず、過ぎていく時間を長く感じ、眠気を催してしまったのは、私だけではないと思います。

そして、それとは対照的なのが、アメリカ大統領の演説です。

これは、ヒョンなことで知った単語なのですが、ホディランゲージの一例に「ケネディ・チョップ」というものがあるようです。

元アメリカ大統領である、J.F.ケネディは、雄弁家として知られていたようで、演説中に自分が最も伝えたい事がある時、あるいは、強調したい箇所の時には、空手チョップのように、自分の手を上から下へ振り下ろすことを繰り返した、という逸話を耳にしました。

このようなジェスチャーをすることにより、ただ、口から言葉を述べるだけよりも、より強烈なインパクトを聴衆に伝えることが出来る、ことのようです。

ケネディ元大統領の、「ここが大切なとこなのだ」「絶対にこうなのだ」という自分自身の強い熱意により、このジェスチャーが自然と、無意識のうちに作りあげられたのではないのでしょうか?

さらに、これには話が続きます。

このケネディ大統領の数々の演説を見ていた一人の少年が、それらを見て「僕もアメリカ大統領になろう!!」と決意をしました。

そして、その少年が大人になり、大統領候補として演説をする時には、意図して、この「ケネディ・チョップ」をパクッたとの事です。

ケネディ大統領の場合は、「チョップ」の名前が示すように平手でしたが、この大統領候補の場合は、「握り拳」を上から下へと振り下ろすようにしました。

そして、この少年の名前は。。。 第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンです。

そして、この手の動きは、彼の名を模して「クリントン・ハンマー」と一部では呼ばれるようになりました。

クリントン大統領の場合は、ボディーランゲージの聴衆に与える心理学的な効果をあえて意識して、意図的に使っていた、との話です。

さらにクリントン大統領の場合は、凝っていたようで、専門のコーチに依頼し、効果的な演説ができるように、日頃からトレーニングを重ねていた、ということも耳にした覚えがあります。(←ホントかウソか分かりませんが。。。)

さらに話は続きます。。。

それは、現アメリカ合衆国大統領のオバマ氏です。

今現在、入手した英語の資料を読んでいる最中なので、詳細は後日となりますが、オバマ大統領の演説で時折見かける以下のポーズが非言語メッセージとして意図的に使われているとの事です。

obama02

上記写真の右手の親指と人差し指の先をくっつけているのがそれです。

因みに、この資料にはオバマ大統領の演説が名演説と呼ばれる所以は、NLPのテクニックが気付かれないように巧みに演説の中に「埋め込まれている」からだと書かれています。

上記写真の演説台のプラカードに書かれている「CHANGE WE CAN BELIEVE IN」というのも、なぜ、その単語であるかというか、その単語でなけれはばならないのかは、NLP的にはチャント根拠があるのです。

そのテクニックとは。。。秘密です。(^ ^;)

そんな話を聴いてから、私も、早速真似をするようにしました。

私の場合、人前で話す機会は滅多にないのですが、簡単な例で、例えば、「これからお話する内容には、3つのポイントがあります・・・」と喋る時には、ただ単に、口から言葉で述べるだけでなく、実際に手を上げて指を3本立てます。

そして、「1つ目のポイントは・・・」と言うと同時に、再び手をあげて、指を1本立てる。

といったことを意識するようにしています。

多分、これには「こうやったら、こういう効果がある」という原理原則があるんじゃなくて、例えば、自分のジェスチャーをビデオか何かで録画して、それを観察しながら「こうやった方が自分にはシックリくる」とか「こういう動作をすれば、自分が思っていること・言っていることと一貫性が取れる」といった感じに、自分なりに改良していく、といった感じじゃないでしょうか?

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