暗示文作成時のポイント
催眠療法時に用いる暗示文は、私達が日常何気なく用いる会話の文法ではなく、暗示文特有の独特な文法を用いる必要があります。
また、以下のポイントは、古典催眠の場合を想定していますが、日常の言語パターンの中で意図的に使うことにより、NLPや現代催眠(Conversational Hypnosis)のスキルの1つとなります。
例えば、
- クライアントの言語の中に、「~しなければならない」「~であるべきだ」というパターンを用いている場合、心の深層部に何かしらの規範を持っている
- 「完璧だ」「最高だ」という言語パターンに対して、「どうしたら、そうであると分かるのですか?」といった、メタモデル的な突っ込み質問が出来る
等
その幾つかの例を実際に挙げてみると。。。
- 自分で暗示文を作成する場合は、常に一人称で語ること。
「あなた」→「わたし」 - 常にポジティブな表現を使う。
「努力する」「しない」「できない」「たぶん」「痛み」「失敗」等々のネガティブな表現は用いない。
台本の中では、自分が捨て去ろうとするもの、人生の中から排除したいものではなく、手に入れようとするもの、人生の中に取り入れたがっているものを描写する。
- 無意識は、現在・過去・未来を区別できない。
無意識は今起こっていることだけしか知りません。
したがって、無意識に意図を伝えるためには、「幸せになるだろう」ではなく、「幸せだ」と言い放つ必要がある。 - 具体的かつ詳細な記述にする。
脳の「焦点化の法則」により、脳は全く関係のない複数の異なる焦点の内容を理解する事が苦手である。
従って、暗示文の中に複数の願望を記述する場合には、関連性のある内容を記述する。
例えば、「健康」と「お金」といった、全く関連性のない事柄はごっちゃに記述しない。 - 完璧主義を避ける
作成した暗示文の中に、「完璧だ」「最高な」という表現は用いない。
これらの表現は、暗にこの世の中の何かと比較し、これに追いつき追い越すことを示しています。
そして、これは取りも直さず、「自分は十分でない」ということを表しており、「絶対的作用の法則」により、結果的には、「失敗のための暗示」となってしまいます。
- 繰り返しを心がける
習慣は日々繰り返される同一の行動パターンにより定着します。
従って、新しい暗示をしっかりと無意識に植え付けるには、それを事あるごとに繰り返すことが大事なポイントです。
同じフレーズを一つの暗示の中で繰り返し口にするのも効果的でしょう。
暗示の内容は繰り返し入力することで、その強度をどんどん増していきます。 - 能力ではなく、行動について記述する
暗示文の中では、「~できる」とか「~したい」という表現は出来る限り使わないようにします。
無意識は、もっと明確・明示的に表現された直接的な指令を必要としているのです。 - 創造性と想像力をふんだんに利用する
無意識は想像力と感情によって支配されています。
無意識を目標達成のために活性化したいのなら、暗示文の中には感情のエネルギーが一杯詰った言葉をふんだんに活用します。「最高だ!!」
「もの凄い」
「目を見張るような」
「素晴らしい」
「最高にワクワクする」
といった感情を強く刺激するポジティブな形容詞を沢山用いましょう。
表現が大げさになっても一向に構いません。
そして、最後に、無意識に暗示の内容を定着させる重要なポイントですが、それは。。。
ここでは企業秘密です。
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