無意識の発見

現代では、特にニューコードNLPや催眠療法において重要視している無意識の存在。

この無意識の存在について始めて意識したのが、ピエール・ジャネ(1859 – 1947)であり、それに「無意識」の名前をつけて体系化したのはフロイドである。

フロイドがいう「無意識」とは抑圧された欲望(主として性的抑圧)が棲息する領域であり、否定的・ネガティブなイメージが強いが、フロイドの学生であるユングは無意識の肯定的な働きを想定した。

つまり、無意識はただの欲望の塊だけでなく、もっとすばらしい肯定的で建設的な役割もあるということだ。

無意識がどんなものであれ、意識の下では認識できないのは確かである。

その時に、一番役立つのが催眠である。

催眠により、意識と無意識の間に特殊な意識状態である催眠状態つまり変性意識状態を作ることができる。

この変性意識状態を通じて、無意識のコンプレックス、または自分が意識できなかったリソースに到達することができる。

従来の古典催眠では、クライアントはベッド等に横たわり、目を閉じてセラピストの誘導に従っていく必要があった。

一方、現代催眠(あるいは、Conversational Hypnosis)手法を開発したミルトン・エリクソンは催眠について以下のように話している。

  1. 催眠は、ある独特な意識状態である。
  2. 催眠被験者は、いかなる意味でも意識がないわけではない。
  3. むしろ、普段以上に多くのことに気づいているし、また同時に多くのことに気がつかないでいるこどもできる。
  4. ある意識の集中した状態である。つまり様々な外界の出来事に煩わされることがすくない状態である。
  5. 外界全般への注意は減少する。
  6. トランス状態では、潜在的な能力を発達させやすい。
  7. あらゆるトランス現象は、日常生活のなかでも見出すことができる。
  8. 催眠誘導において重要なことは、決まりきった言葉ややり方ではなく、被験者と催眠者との関係であり 、被験者のそれまでの体験の総和、つまり内的リソースである。

また、同じNLPでもニューコードNLPでは、この無意識の存在を重視しており、無意識のサポートを得る様々なスキルが開発されている。

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