「雨の日は憂鬱」をスッキリ解消
今回は、いつものウンチクめいたお話ではなく、実際に私が対面セッションで使うであろう、NLPやエリクソン催眠の手法を文章で紹介したいと思います。
実際のセッションで行えば、こちらとしても選択の幅が広がり、効果もバッチリなのですが、今回は、文章での私からの一方的な提案になり、効果のほどは限られますが、人によっては今回の記事を読んだだけで効果を感じる人もいるかもしれません。
さて、表題の件なのですが、それはそれは大昔のこと、私が小さい頃には、こんな童謡がありました。
「雨雨降れ降れ、母さんが~蛇の目でお迎え嬉しいナ~、ピチピチ、ちゃぷちゃぷ、ランランラン~」
それはそれは大昔、まだ日本がバブルを迎える以前の昭和の頃、雨が降ればアチコチに水溜りができ、子供たちは親に叱られるのも承知で、バシャバシャと長靴で水溜りの中を歩いていた記憶があります。
実際、現代社会においても、雨の日に沈鬱な表情になる赤ちゃんや、不機嫌な表情で頭を抱え込む子供は皆無といってはいいのではないでしょうか?
私は理科系の出身ですが、今までのところ、科学的に、「雨の日は憂鬱になる」遺伝子が発見された、というニュースは聞いた事がありません。
逆に、「雨の日は憂鬱だ」という人は、生まれてから今日までの人生のどこかで、パブロフの犬よろしく、「雨の日には憂鬱になる」という一種の脳内のプログラムを形成したと考えられます。
ここで、従来の心理学や催眠療法では、その原因にまで遡り、その原因をつぶす、といった戦略をとるのでしょうが、私の場合は、即効解決を目指しているので、原因は問わず、あくまでも解決に焦点をあてます。
(逆に言うと、だからビジネスとして成り立たないのが悩みどころ)
実際の対面セッションでは、ラポールをとりながら状況に応じて、次々と矢を繰り出していきますので、以下はその矢の羅列・例です。(順不動)
【質問1】
「脳は快を求め、痛みを避ける」という前提のもと、例えば、病気の話を例にとりながら、
「もし、仮に、○さんが、雨の日に憂鬱になるとしたら、憂鬱になることで、○さんは何を得ているんでしょうかネ~?」
この「憂鬱君(仮称)」の肯定的意図を発見し、その「憂鬱君」は、今までクライアントの人生を守ってきたことを気付いてもらう。
そして、憂鬱君の肯定的意図のみを力付けのビリーフとしてこれからの人生を歩んでいき、憂鬱君そのものは、何かのオブジェクト(「アルバム」「アクセサリー」等)にアンカリングし、憂鬱君に「ご苦労様」といって、「休んでもらう」。
決して、「憂鬱君」を悪者扱いにして、「否定したり」「捨てたり」「忘れる」等はしない。
今回の場合は大げさですが、セッションの課題によっては、クライアントは泣き出します。
私の場合は、これでひとまずOKとしています。
セッションの時間は掛かりますが、これで1回のセッション終了&解決
↓
クライアントのリターンはなし
↓
ビジネスにならない
↓
今度は私が泣く
これが私の定番パターンです。
【質問2】
NLPメタモデルの一般化・削除を念頭に置きながら、
「去年、具体的に何日雨が降ったかは知りませんが、本当に、○さんは、雨の降った日は、”必ず”憂鬱になるのですか?」
一部の車好きのマニアの間には、こんなジンクスがあります。
「洗車をした翌日には、必ず雨が降る」
でも、そんなことってあり得ません。
事象には必ず「例外」が存在するので、「雨が降っていても、気分は爽快」だった経験を思い出させる。
その後の展開は、その場の雰囲気次第。
【質問3】
ミルトン・エリクソン博士が、高校生の砲丸投げの選手をオリンピック金メダル選手に育てた方法をパクッて、
「台風のような暴風雨の時と、ドシャぶりの時とは、何か気分的な差を感じますか?」
↓
「では、雨がザアザア降っている時と、台風のような暴風雨の時は、何か気分的な差を感じますか?」
↓
「では、雨は降っているけれど、何となく、もうすぐ止みそうな時と、台風のような暴風雨の時は、何か気分的な差を感じますか?」
↓
↓
↓「うす曇だけれど、薄日がさしている時と、台風のような暴風雨の時は、何か気分的な差を感じますか?」
その後の展開は、その場の雰囲気次第。
【質問4】
私がめんどくさがり屋であること(← 実際、そうです)、脳は面倒なことは嫌いだといいうことを説明して、
「いちいち、朝起きて、外の天気を確認してから、その日の気分を決めるなんて、面倒じゃありませんか?」
リチャード・バンドラー氏風に言うと、
「その日の天気によって、憂鬱な気分になるという行為自体に、”ウンザリ”する」
ようにリードする。
【質問5】
上記に関連して、
「その日の気分を決めるのは、その日の天気ではなく、”あなた自身”じゃないですか?」
or
「その日の気分を決めるのは、その日の天気ですか?、それとも、あなた自身なのですか?」
短い、シンプル、Good Question 。
「憂鬱」ということにすら言及しない。
以上の質問の中で、気に入った質問を自分自身に向かって問いかけてみては如何でしょうか?
交通費やセッション料金等のお金を掛けずに、タダで人によってはアッサリ&簡単に解決してしまうかもしれません。
実際のセッションでは、上記のような内容を予め想定していくのではなく、いろいろな雑談等から、ラポールが切れないように、様々な情報を収集し、何となくの勘で、その場の展開を考えていきます。
メタファーも必要に応じて使いますが、私の場合は、ありがちな昔話などではなく、いろいろなビジネス書や海外のニュースサイトで収集した実話を使っています。
あと、これは全くの余談になりますが、正確に数を数えた訳ではないので、今までの体験からの全くの予想になりますが、何かの悩みを抱えている人は、どうも自分の部屋、あるいは家の整理整頓が出来ていない傾向が「あるような」気がします。
もし、これを読んでいる方が、私と同業の方であれば、今度聞いてみると興味深いことが分かるかもしれません。
あと、何かの悩みを抱えているのであれば、まず「最初の行動」として身の回りの片付けをしてみたらどうでしょうか?
自分ですら忘れていた、昔のヘソクリとか、まだ有効期限内の商品券が見つかる、といったラッキーな事が起きるかもしれません。
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