タイガー・ウッズのメンタル・トレーニング (4)
「試合時の服装にも気を配る」
近くの図書館で、プロ・ゴルファーで有名なタイガー・ウッズの本を借りて読んでみたら、興味あることが、イロイロ紹介されていました。
ゴルフの本であるにも関わらず、心理学的にも興味ある記述も多々あり、私的には非常に面白い書籍です。
これは有名な話らしいのてすが、タイガーは大事な試合時には服装にも気を配ったようです。
特に、トーナメント最終日には、赤と黒のウェアを身につけることは良く知られているようで、これは、恐らくゾーン状態に入るためのアンカーの1つになっていることのようです。
試合中にタイガーがゾーンに入っている傍証として、
- 普段より口数が少なくなる
- 睨み付けるような鋭い目つきをしている
ということを挙げています。
これを書いて私が思い出したのが、最近読んだ、将棋の羽生棋士による「決断力」(角川テーマ21)の中に書かれていた一節です。
将棋ファンの中では有名らしいのですが、
「羽生にらみ」
について、羽生棋士自身が書いています。
以下、本書より引用
よく「羽生にらみ」とも言われる。
私の対局を観戦に来た人が、目が合った時の私の目が怖いというのだ。
私は、その人が邪魔だとにらみつけているのでは決してない。
盤面を集中して読んでいる状態のままで顔を上げたのにすぎない。
何気なく見ている感じなのだ。
読みのモードに入っているだけで、その人が思考を妨げたわけではないのだ。
(引用終わり)
脳が日常生活ではない、高い集中モードになると、スポーツ、将棋に限らず、目つきが変わるのはどうやら、人間共通の現象のようです。
昔、メルマガでも書きましたが、トリノオリンピック金メダリストである荒川静香選手が「クール・ビューティー」と呼ばれていたことや、いつもはニコニコしている浅田真央選手が試合本番では無表情になるのも、これに関係しているかもしれません。
サッカーとかラグビーなどの集団競技ではよく分かりませんが、ゴルフとかフィギュアスケートのような個人競技の場合は、こういった点に着目するのも観戦の一興かもしれません。
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