モーツァルトを聴くと赤ちゃんの頭がよくなる?
脳の関わる「神話」のうちで最も有名なモノの1つではないでしょうか?
この神話の発端は、1993年に行われたとある実験です。
大学の学生に対して、モーツァルトのソナタを聴かせたところ、学生の空間推定能力が向上し、知能検査の結果も良好であったとの事です。
しかし、時間持続せず、この効果は極短期間に観察されたものでした。
その結果は、権威のある科学誌「ネイチャー」に発表されたのですが、その当時は、他の掲載内容に埋もれた形で、特に注目は集めませんでした。
この、モーツァルト効果が世間の注目を集めたのは、それから数年後、これに関する本が出版され、ベストセラーになった事に端を発しています。
しかも、その書籍の中では、オリジナルでは、対象は「大学生」で行われた実験にも関わらず、(いつのまにか)赤ちゃんの知能向上が一生続くと書かれているようです。
(日本国内では「モーツァルトで癒す」という書籍名で出版)
クラッシック音楽を子供に聞かせると頭が良くなる、というは話は、いろいろなメディアで取り上げられ、今では、赤ちゃんを通り越して、胎教にまでその範囲が広がっているようです。
因みに、後年、別の科学者グループが、大学生を対象に、同じ実験を行ったところ、「モーツァルト効果」は認められなかった、という結果を発表しています。
私が考えるに、胎教におけるクラッシック音楽の効果は、有り得るのではないかと考えています。
そのキーワードは「ピグマリオン効果」。
もし、お母さんが、「これだけクラッシック音楽を聞かせたのだから、生まれてくる子供は頭がよくなるであろう」ということを「信じて」いるのなら、母親は子供を頭が良くなるように、実際に育てるでしょう。
ただ、「頭が良い」というのは、一体、具体的にはどういった事なのかNLP的な疑問が残るところです。
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