催眠を使ってスポーツ選手がオリンピックで金メダル獲得 (3)
実を言うと、この話のネタ元は、「私の声はあなたとともに – ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー」(シドニー・ローゼン 著)の中に出てくる話です。
内容は、最初は高校生だった砲丸投げのスポーツ選手が、最終的にはオリンピックで金メダルを取ったストーリーです。
本にも書いてあるように、実名といくつかの内容を改変してありますが、実話だそうです。
その後、この砲丸投げの選手は、大学に進学し、大学の競技会に出場することになり、またもやエリクソン博士の元を訪ね、アドバイスをを求めました。
それに対し、エリクソン博士は、
「人というものは、みんな自分を勝手に作り上げた枠の中に自分をはめてしまうものだ。私は、砲丸投げ競技で、砲丸がどこまで飛ぶのかわ分からないが、みんなは長年にわたって、62フィートという記録に自分自身を制限してしまっている。そして、君は、62フィート以上の距離は出せることを証明した。さすがに、70フィートというのはどうかと思うが、62フィートと70フィートの間のどこかに記録を作ってみないか?」
それを聞いた彼は、その後の競技会で65フィート6インチの記録を作った。
その後、彼がまたエリクソン博士にアドバイスを求めました。
エリクソン博士
「君は、長年のオリンピック記録がとても悪いものであったこと(62フィート)を、65フィート以上の記録を出すことにより証明して見せた。次は、70フィートにどれだけ近づけるかやってみなさい。」
そして、彼は、68フィート10インチの記録を作りました。
話は変わり、全く別の砲丸投げのコーチが、エリクソン博士がどのようにトレーニングを行ったかを聞きつけ、自分の抱える選手に同様のトレーニングを行いました。
「(彼の出した記録よりも)どれだけ遠くに投げられるか、やってみなさい。」
そして、70フィートの結果を出したのです。
以上のように、全くの門外漢でも、スポーツ選手のトレーニングはできるのだ、という一例です。
このブログの他の記事でも書きましたが、
- ゴルフのタイガー・ウッズ選手
- プロボクシングのモハメッド・アリ選手
も催眠療法を受けていたということですから、プロ・スポーツの選手には催眠療法を受けている選手も意外と多いのではないか?と想像できます。
ただ、「催眠」という言葉自体、社会的には胡散臭い印象を与えるので、受けている本人はヒタ隠しにしているのかもしれません。
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