米ナショナルリーグでメッツが強かった理由
ポジティブ心理学の開発者であるマーティン・セリグマン博士はスポーツの分野にも自分の理論を応用した。
その人、今回は(ナショナルリーグの)各チームの選手達のスポーツ新聞に書かれた選手の「発言」から、その言語パターンを解析し、選手の、そして、チーム全体の楽観度を自らが開発した、楽観度を測定するテスト(CAVE:Content Analysis of Verbatium Explantion)で解析した。
セリグマン博士は、多分知らなかっただろうが、丁度時期を同じくして開発されつつあったNLPのメタモデル、あるいは、Labプロファイリングと方向性は同一である。
人が無意識に話す会話に用いられる言語パターンは、その人のビリーフを反映している、という事。
ポジティブ心理学では、その人がどの程度、「楽観的」か「悲観的」かが反映されている、というモノ。
セリグマン博士は、その自分の開発した手法をセラピーに使うのではなく、一般社会に応用することを始めた。
その一例がスポーツの一つである野球において、どのチームが強いか、あるいは、来期に良い成績を残すのかを予想した。
さて、膨大なスポーツ誌から拾い上げた、各球団の選手の発言の解析結果から、こんな風に書いている。
(以下、「オプティミストはなぜ成功するか?」講談社刊より引用)
たとえばメッツを見てみよう。
メッツは1985年ナショナルリーグで最も楽観的なチームで、勝率も98勝64敗で第二位だった。
私達の予想通り、メッツは1986年にさらによい成績をあげた。
プレッシャーのかかった状況下でも勝利をもぎ取るのは、「楽観的な」言語パターンが多いチームである、と博士は言っている。
ポジティブ心理学の場合、NLPでいうメタモデルのことを、「説明スタイル」と称して、その人の言語パターンが
- 出来事に対する認識が、「外的」か「内的」か?
- 出来事に対する認識が、「永続的」か「一時的」か?
- 出来事に対する認識が、「特定的」か「不変的」か?
の項目で分類している。
例えば、
「ウチの母親が自分を叱るのは、自分が悪いからだ(内的)。いつもガミガミ言われ(永続的)、きっと他の家庭でも同じだ(普遍的)。」
↓
超悲観的
ポジティブ心理学における、「楽観的」「悲観的」はNLPのビリーフと同じであり、簡単には変えられない。
巷で言われている、「ポジティブ思考」とは別物。
「悲観的」なビリーフから、「楽観的」なビリーフに変えるには、同書では、心理学のパイオニアである、アルバート・エリスが開発した「ABC方式」を紹介している。
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