人は認められる・周囲の注目を意識するとパフォーマンスが上がる?
「ホーソン効果」
1900年代の初頭、米国シカゴにある電気会社のホーソン工場で行われた実験で確認された現象。
もともとは、工場内の作業ラインにおける照明の明るさが、従業員の作業効率にどう影響するのかを調べる実験でした。
従業員の中から無作為にAグループとBグループに分け、Aグループは明るい照明、Bグループは暗い照明の中で製品の組み立てを行ってもらった。
その結果は、以下のどれでしょうか?
- Aグループの方が作業効率が上がった
- Bグループの方が作業効率が上がった
- A,Bグループ共に作業効率は下がった
- A,B両グループとも作業効率が上がった
結果・・・「4.」
最初に意図したものとは異なる見方の結果が得られたことから、実験を行った研究者は、実験に参加した作業者達は、「自分は実験に参加することを指名された特別な存在なのだ」という意識が生まれ、作業条件の差である、照明の明暗に関係なく、普段の作業よりもパフォーマンスが上がったのではないかと推測しました。
従来の(そして今でも)会社の経営は、ある意味、科学的・機械的な手法に根ざしているとも言えますが、単に職場の物理的環境を整えるのではなく、そこに働く個々の従業員の心理的な側面が、会社としてのパフォーマンスを向上させるという説に用いられる有名な実験のようです。
ただし、現在のところ、その後の「ホーソン効果」についての詳しい研究は進んでおらず、仮説のままとなっているようです。
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