驚異の色彩療法
色彩療法というと、世間一般では、カラーセラピーと称して、クライアントにカラーボトルを選ばせて、その選んだ色からその人の深層心理を探るというのが一般的なのでしょうが、ここでいう、色彩療法とは、まさに、「色で病気を治す」という療法です。
話は、やや横道に逸れますが、カメレオンは周囲の色に合わせて、自分の体表の色を自在に変えることが出来ますが、もし、カメレオンに目隠しをしたらどうなるでしょうか?
目隠しにより、視覚情報が無くなるので、周囲の色を検出することが出来なくなると予想されますが、実際には、目隠しをしても、カメレオンは自分の色を変えることが出来るようです。
なぜかと言うと、カメレオンは、「目」ではなく「皮膚」に光の波長を検知するセンサーがあるからとされています。
では、人間の場合はどうでしょうか?
普通は、さすがにそれはないだろう、考えるかもしれませんが、これは、どこかで読んだことがあるのですが、怪我をした場合、その箇所に赤い布を巻くと直りが早い、という記述があったのを思い出しました。
また、心理学の実験で、力が同等な2つのグループで、一方のグループは赤い色のシャツ、もう一方のグループは青いシャツを着て、綱引きをやったら、赤シャツのチームの勝ち。
そして、今度は、メンバーは変えずに、シャツだけ交換し、同じく綱引きをやったら、やはり、赤シャツチーム(前の青シャツチーム)が勝ったという実験結果もあるようです。
さらに、面白いのが、心理学のような人間全体を対象とすると、不確定要素が多すぎて、実験を組むのも、データを解釈するのも難儀ですが、細胞レベルで実験した結果があります。
図書館で借りた、「第三の脳―皮膚から考える命、こころ、世界 [単行本(ソフトカバー)]」に、その実験が記述されていました。
ヒトの皮膚に傷を付け、表皮のケラチン層を剥がした後に、光の三原色である、「赤」「緑」「青」のLED光を照射したところ、赤色の場合は治癒が促進された一方で、青色の場合は治癒の速度は落ちたという実験結果が得られたようです。
(因みに緑の場合は変化なし)
カメレオンのような劇的な効果はないにしろ、非常に退化したとはいえ、ヒトの皮膚にも光の色を検知し、人体の機能に影響を与えるセンサーがどうやらあるようです。
日本でも極一部の人(多分、数人?)が、「色を使って痛みを消す」という研究をしているようです。
「国際色彩診断治療研究会」
http://www.shikisai-chiryou.jp/shikisai/index.php
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