私の場合のセッションについて
さて、今回は実務的な内容にもなりますが、セッションを行う場所についてのお話です。
私の場合は、最近では、殆どのケースで喫茶店とかホテルのラウンジを利用しています。
セッションを実務として始めた頃は、古典催眠の技法を知らなかったので、レンタルのセラピー・スペースを利用していましたが、実際にセッションョンを始めると、あまりの物静かさに、普段のペースを取れないことも、実際しばしばありました。
(クライアントも素に戻ったり。。。)
ワークショップなどのトレーニングの場所では、少人数ながらも複数人はいますが、本番では、密室でのクライアントとツーショットという状況です。
その後、NLPやエリクソン催眠の手法を知ってからは、「いかにも催眠を行います」雰囲気のセラピー施設から、周りに人が大勢いる、公共の場所を使っています。
実際、現代催眠の祖であるミルトン・エリクソンの診療所は外部からの音がいろいろ聞こえる、騒々しい場所にあったと、アメリカから来た講師の人が話していました。
周囲の音が大きくても、実際にセッションが始まると、私からの質問に答えるには、クライアントは私の言葉に意識を集中せざるを得ません。
また、意図的にワザと声を小さくするテクもあるようです。
こういったクライアントの状況は、ある意味「カクテルパーティー効果」の一種ではないかと、私は考えています。
以上、薀蓄めいた話でしたが、マァ、実際のセッション後のクライアントさんの私に対する評判は「今のところ」上々です。(初対面でも)
実際に体験してみると、本当に本に書いてあるように、雑談のようなフツーの会話から、セッション状態へスムースに移行することが出来ます。
あと、これは現実的な問題ですが、レンタル・スペースですと、時間貸しなので、セッションは予約時間内に終わらせなければなりません。
これは、私の場合ですが、私のセッションの場合、「コンテクスト・ペインティング」の技法も(出来る限り)取り入れて、クライアントに様々な言語化の作業を求めますので、結果として自然とセッション時間は思いのほか長くなります。
(2~3時間はあたりまえ)
そんな理由から、喫茶店では、コーヒー一杯の料金で時間を気にせずに、セッションに没頭できるので、これも公共の場所を使うようになった理由の1つです。
因みに、私の場合は、セッション中はメモの類は取らないようにしています。
従いまして、2回目以降のセッションのには、以前、どのような話をしたか、あまり覚えていません。
あと、今のところ日本国内では教えてくれる場所は極少数ですが、「Labプロファイリング」の知識はあると役立つと思います。
Labプロファイリングは、会話のパターンからクライアントのメタモデルをプロファイリングするものですが、実際の対面セッションの前に、メールのやり取りを行う機会もあると思いますが、そのメールの文章に使われている言葉使いから、事前に相手の「思考のクセ」を把握する事が出来ると個人的には考えている次第です。
実際、セッション後の雑談で、例えば、「あなたは、”プロセス型”でしょう」と尋ねると(実際には、こんな専門用語は使いませんが)、大概の場合「当たり~」と答えます。
あと、自分としての反省点としては、まだまだ私自信がオシャベリしてしまうことです。
本来であれば、「質のよい質問」をして、相手にもっと言語化を促そうと思っている次第です。
「人は過去に生きる」
短いですが、最後に。
今までの実際のセッションを振り返ると、人間というものは、過去に経験した、一部の出来事を「一般化」して、現在の「思い込み」を形成しているのだと、改めて実感しています。
それが、「良い」とか「悪い」とかは、ここでは横に置いといて。。。
本で読んだだけの知識とは比べられないくらい、セッションを通じた実体験は、本当に、このようなブログなどでは「言語化できない」感覚です。
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