錯視
「脳は持ち主の意思とは無関係に勝手に解釈をでっちあげる」
例えば、錯視とは、頭では分かっているものの、どうやってもそういう風に見えてしまうものです。
昔から、いろいろな錯視がありますが、例えば、こんなのです。
右側の図は、丸が出っ張っているように見え、左側の図は、逆に、凹んでいるように見えます。
このように、「どうしても、そのように見えてしまう」のは、今まで生きてきた過去の経験や知識から、無意識の中に、
- 光というものは上から当たっているものだ
- 光源は1つである
という前提というか、思い込みが刷り込まれていて、それを基に、脳は与えられた条件・環境下で、もっとも妥当な解釈をでっちあげるということが分かると思います。
これは、脳が持つ「ヒューリスティック」な性質の1つであり、場合によっては、こういった困ったケースもありますが、多くの場合、人類の発達史上で有用であった故に、持ち続けた性質なのでしょう。
例えば、今回の例のように、(本当は違うのだけれど)パッと見た一瞬で、いちいち考えなくても、丸が出っ張っているのか、窪んでいるのかが判断でき、ある意味、思考の省エネとなっています。
また、今回の場合は、錯視を例に取りましたが、これが、言語とかコミュニケーションとなると、NLPのメタモデルとか、Labプロファイリングに繋がることになるでしょう。
脳が持っている性質を取り扱うことから、NLPが「脳の取扱書」と呼ばれる由縁かもしれません。
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