バタフライハグ
「タッピングの効用」
以前のトピックスに、PTSDや不安障害に対して、即効的な効果があるとされている、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)を紹介しましたが、この方法の欠点は、クライアントとサポートする人の2人組で行わなければならず、一人では実施できないところにあります。
そこで、これを応用し、一人でも実施できるようにした方法の1つが「バタフライハグ」という方法です。
その方法自体は非常に簡便で、両方の手のひらを自分の方に向け、両手を胸の前で交叉させ、左の手で自分の右肩、右の手で左肩をトントンと軽くタッピングします。
この時は、EMDRと同様、自分がパニックや不安障害を起こす場面を想起しながら行う、とのことのようです。
同時に、深呼吸などを行うと、さらに効果的のようです。
詳しい、臨床的なデータは手にすることは出来ませんでしたが、例えば、過去の例で、スマトラ沖地震で、被災した人達に対して行われ、効果を挙げたようです。
実際、このような、大災害時には、被災者の数が多すぎて、少ないカウンセラーでは手が回らないので、クライアントが自分だけで実施できる方法を導入するのが現実的でしょう。
因みに、「バタフライハグ」の「バタフライ」は「蝶」の意味です。
両手を胸の前で交叉させる姿を、蝶に見立てたのでしょう。
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