ポジティブ心理学 (2)

マーティン・セリグマン博士は、もともと、うつ病の研究からポジティブ心理学を確立していった。

博士は、悲観主義がうつ病の原因となるか?という事についてその証明方法・実験の組み立てに苦慮したとの事。

最終的には、悲観主義という思考パターンを持っているヒトはうつ病になりやすいという結果が得られた。

過激な実験例では、刑務所における実験がある。

刑務所に入る前は、ひどく落ち込んでいる者はいなかったのだが、出所時には、ほとんどの者が落ち込んでいた。

そして、重篤なうつの症状を呈する人は、悲観主義者であろうとセリグマン博士は予測していたが、結果は、まさしく、その通りであった。

最終的には、セリグマン博士は、うつ病が治療によってどのように治っていくかについての研究を開始した。

博士は、あるうつ病患者についてその治癒過程の経過を観察していくのである。

うつ病の治療には、薬剤投与と認知両方が同時になされ、最終的には、患者は治癒し、再発も認められなかった。

セリグマン博士は、患者の言語パターン(原著では「説明スタイル」と呼んでいる)を解析し、患者の考え方が、悲観主義から、楽観主義へと変わったことを確認した。

また、この患者において、うつ病の再発が認められなかったのは、患者自身で実行できる、認知療法のテクニックを身につけたからだとしている。

セリグマン博士は、今回の一連の実験で、現在、うつ状態にない人々でも、誰がうつ病にかかりやすいか予測できることが可能になったと結論した。

さらに、うつ病にかかった人で、誰がなかなか治らないか、あるいは、再発しやすいか、を予測できるとしている。

したがって、うつ病の治療・予防には、悲観主義的な思考パターン・言語パターンを、楽観主義的なそれに書き換えればよいことになる。

今回の出典につかった「オプティミストはなぜ成功するか」の原題は、「Learned Optimism」です。

そう、もともと悲観主義の人であっても、訓練により、楽観主義的な認知のフレームを持つことが出来るのです。

この本の後半には、その為のエクササイズが書かれていますが、NLPや認知療法等を知っていれば、さらに洗練されたエクササイズを構築できるでしょう。


【BGMに使えるピアノ曲・今週の一曲】

蛍の光/日本の歌(原曲はスコットランド民謡) (ピアノ solo)

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