単なる15個の光源が人間の動きに見える
「ゲシュタルト要因」
ある本を読んでいたら、面白い例があったので、メモッておきました。
下の図は、単なる15個の光源の図ですが、
下記のサイトを実際に見てみると、それがあたかも本物の人間が歩いているに見えます。
「BioMotionLab」
http://www.biomotionlab.ca/Demos/BMLwalker.html
画面の左上に4つのスライダーがありますが、例えば、「MALE → 男性」「FEMALE → 女性」なので、実際にマウスでスライダーを動かしてみると、確かに言われてみれば、歩いているのは男性(または女性)であると感じます。
これは、人間の脳の避けがたい仕組みで、かなり苦労しないと、「15個の光源が(単に)動いている」とは認識できません。
以上は、ちょっとアカデミちっくな感じですが、私達の身の回りでよく目にするものの1つに、顔文字があります。
例えば、
(^-^)v
という顔文字は、馴れている人にとっては、「(」「^」「-」「^」「)」「v」という単なる文字の羅列とは見ないでしょう。
ある物体について、その構成要素1つ1つについて認識するのではなく、全体をひとまとめにして、意味のあるものとして認識する脳の特性を「ゲシュタルト群化原理」と呼ばれています。
このゲシュタルト群化要因が際立って作用するのが、「顔の認識」であると言われています。
ですから、上記のような「顔文字」ものが日常的に使われるようになりましたし、私位の年代ですと、「へのへのもへじ」が、この顔文字に相当するでしょう。
最後に脱線となりますが、英語の文化圏では、顔文字は、90度回転させた、「:-)」とか「;-)」「:D」などが使われているようです。
ここは、縦文字文化と横文字文化の違いといったところでしょうか。。。
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