文字情報とコミュニケーションとの違い
「韻律と多義性解消」
チョットここで実験です。
以下の短文を読んでみてください。
「美しい女性の歌声」
この文章はどう解釈したらよいのでしょうか?
「女性が美しい」
のか
「歌声が美しい」
のか断定するのは、難しいのではないかと思います。
では、(ここでは実践できませんが)上記の文章を実際に会話の中で相手に喋ってみましょう。
そうすると、多くの場合、2つのうちどちらかが判断できるケースが多いようです。
上記のケースに限らず、文字だけですと、非常に曖昧な内容(多義性)でも、言語化すると意味を相手にチャント伝えることが可能になります。
何故かというと、会話における音声言語には、単なる文字情報の他に、
- 音韻性
- 声質
- 韻律性
という3つの情報が含まれ、さらに韻律性の中には
- 声の高さ
- 声の大きさ
- 発声の長さ
- 発声の間
などの要素があるとされています。
具体的にいうと、例えば
「私はあれを見て本当にガッカリしましたよ」
という文章は、本当にガッカリして落ち込んでいるのか、単なる笑い話にすぎないのか、文章だけでは区別できませんが、日常会話の中ではキチンと、どちらであるか伝わるでしょう。
付け加えると、私達の日常会話の中には、顔の表情とか、無意識的にするジェスチャーなどが含まれています。
これにより、単なる文字情報では伝えることが出来ない、細かいニュアンスを伝えることが出来ます。
さらに、上記の内容を発展させて、「韻律性」とか「ノンバーバルなコミュニケーション」を意図的に用いたのが、催眠言語と呼ばれる、コミュニケーション・スキルではないでしょうか?
コミュニケーション・スキルというと難しそうに聞こえますが、例えば、
- 電話で話している時、相手が怒っているのか、楽しい雰囲気なのかがある程度分かる
- (例えばクレーム処理の時のように)電話ではラチが明かない出来事でも、相手と実際に会って話すと、アッサリと問題が解決した
などは、多くの人が経験いたことがあるのではないでしょうか?
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