プロ・アスリートのメンタルトレーニング
「視覚化(visualization)」
誰でも知っている、NBAバスケットチームに所属していたシカゴブルズのマイケルジョーダン。
マイケル・ジョーダンの背番号「23」は、シカゴ・ブルズでの永久欠番だそうです。
そのシカゴブルズは、このジョーダンをはじめ、チームメンバーとしては逸材が揃っていたようですが、当時はどうしてもリーグ優勝には一歩届かない状態でした。
そんな時、1989年にフィル・ジャクソンという一風変わった監督を迎えます。
その後、チームは激変し、シカゴブルズは2度の3連覇で6度の優勝を果たしたのです。
ジャクソン氏が監督に就任してからは、プレーオフおいて、選手全員が黒いシューズを着用するという伝統が始まり、この「黒いシューズ」は他チームの選手の間でも流行するようになったとの事です。
そして、このフィル・ジャクソン監督は「ゼン・マスター」というあだ名を持っていました。
なぜなら、ジャクソン自身が自ら禅僧に師事したことがあるからです。
さて、このジャクソン監督は就任後、チームの練習に心理学的なトレーニングを導入しました。
それは、視覚化(ビジュアリゼーション)です。
毎試合前、選手達は30分間横になり、自分がシュートしたり、ドリブルやルーズボールを取ったりする姿を頭の中でイメージするのです。
監督は、そのイメージは、選手がその動作を実際に実行している位に鮮明にするように指示していました。
当時の選手の中には、実際の試合の中で「そうだ、あの動作は確か以前に見たことがある。私はこのプレーが実際に起こる前に予想したんだ」と証言もあるくらいです。
以前、ゴルフのジャックニクラウス選手の話にもあったように、一流のアスリート選手は、心理的なメンタルトレーニングを普段から、そして、秘密裏に実践しているのでしょう。
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