身体にチョット悪いモノは健康にいい?-2

今の世の中、健康食品分野という巨大市場が先進諸国では広がっている。

これらの宣伝文や広告などには、食品や製品の抗酸化作用や抗がん性、老化防止などの様々な健康上のメリットを謳っている。

例えば、ブロッコリーは抗酸化作用が高く、沢山食べれば、健康で長生きではますよ、と企業は盛んに宣伝をする。

ただ、その理由は、企業側が話している内容とはどうやら異なるようである。

実は、そうした食品がいいのは、抗酸化成分だけでなく、微量の有害物質も含んでいることが分かっている。

アメリカ国立老化研究所の神経科学部門長であるマーク・マットソンがこんな事を言っている。

野菜や果物といった植物に含まれる化学物質の多くは、植物が自分自身を守るために、昆虫などに食べられないようにするための毒として進化してきたものなのです。

こうした植物を食べると、私達の細胞には適度なストレス反応が引き起こされます。

例えば、ブロッコリーにはスルフォラファンという物質が含まれていて、それが明らかに細胞のストレス反応を活性化させ、抗酸化酵素の量を増加させます。

確かに、ブロッコリーは抗酸化物質を含有していますが、食事で摂取する程度の量では、抗酸化効果は期待できません。

このマットソン博士が専門誌に投稿した論文のタイトルは次のようなものであった。

「神経を保護する信号と老いる脳-少なく食べて、多く走ろう」

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