脳はもともと三日坊主にできている
禁煙、ダイエットのためのジム通い、英会話などなど、始めはやる気マンマンだったものが時間が経つにつれて、億劫さがムクムクと大きくなっていく。。。
しわゆる「三日坊主」というものです。
東京大学薬学部の池谷准教授によると、この三日坊主という現象は、脳がもともと持っている一般的な現象のようです。
脳は一度見たものを「馴化」して、「当たり前のこととして」処理をするようになります。
ですから、新しく始めた行動は、最初のうちは、物珍しく楽しいですが、やがては、「馴化」により、いわゆる「マンネリ化」の状態に陥っていきます。
ですから、「三日坊主」というものは、脳が持つ普通のパターンなので、全く悩む必要が無いというものでしょう。
今までは、こういうのを見ると、「気合がない」とか「やる気がない」と言われるものですが、三日坊主というのは純然たる科学現象なので、ヒトとして生きていく上では避けられない現象なのです。
さて、この「マンネリ化」には、2種類あり、
- パターン1
楽しくて始める
↓
楽しいことがマンネリ化
↓
あきらめる・つまらない
↓
やめる
- パターン2
面倒でもしなくてはならない
↓
めんどくささがマンネリ化
↓
馴れる
↓
習慣化
というものです。
私達は、この脳のマンネリ化の2種類のうち、パターン2のマンネリ化を活用し、それを利用したいものです。
例えば、簡単な例を挙げれば、服のボタンをはめるという行為。
子供の頃、親から教わり、複雑な指先の運動を必要とする行為は、その当時はめんどくささを通り越して、ツライ場合もあったかと思います。
でも、月日が経つと、この行為は無意識のうちに難なくこなせるようになり、逆にボタンをはめないと気持ちが悪い、という状況になっています。
脳のこのような性質を知ることにより、何か新規のことを始めたら、「いつかはマンネリ化しちゃうだろう」と予期するとこは良いことでしょう。
こうした考え方を、脳の研究者は「準備された心 (prepared mind」と呼ぶそうです。
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