NLPコーチング:パワフルな質問の方法 (7)

クライアントの無意識の制限を見つける (4)

圧力を加える言葉

NLPのスキルを身につけてセッションを行うと、セッション中に、「~すべき」と「~すべきでない」、「~ねばならない」と「~してはいけない」などの、クライアント自分自身に圧力・強制を示す言葉に気付くかもしれません。

言語学的には、これらの言葉は「叙法助動詞(モーダル・オペレーター)」と一般的には呼ばれているようです。

叙法助動詞は、「何かをしなさい」あるいは「何かをしてはいけない」という禁止・命令を示すと同時に、何らかしらの規則の存在をほのめかします。

その規則は、場合によれば、クライアントの心の深層部にあり、過去においてはクライアントに利益をもたらしたものかもでしたが、今となっては、逆にクライアントを制限するビリーフになっているかもしれません。

例を挙げると、

「私はもっとうまくやるべきです。」

「私は月末までに終えなければなりません。」

「私は失敗してはいけない。」

「彼らはそのようなことはするべきではありません」

などです。

こういった場合、セラピスト・コーチからは、クライアントのビリーフ・バスターズとなるような質問を投げかけます。

  1. 「もしも、それをしなかったらどうなりますか?」
  2. 「すべきでない」「してはいけない」というビリーフに対しては、「もしも、それをしたらどうなりますか?」

現実社会でもう少し身近な例を考えて見ると、例えば、会社の業務で、はっきりとした理由が分からないけれども、やたら作成しなければならない書類が溢れていませんか?

それらの書類を作成する根拠を聞いて見ると、

「昔から作成するように社内で決められているから」

「上司が書くように指示したから」

などという理由が多いでしょう。

特に、後者の場合、指示した張本人である上司が、その書類をロクに目を通さずに、書類が出来たこと自体に満足している場合も多いのではないでしょうか?

話は少し逸れましたが、禁止・命令のの言葉は、それほど重要でない事柄を、クライアントは非常に重要である、あるいは意味のある事柄であると「思い込んで」いるので、セラピスト・コーチは、クライアントの会話の中に出てくる言葉に注意深く耳を傾ける必要があるでしょう。

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