NLPコーチング:パワフルな質問の方法 (2)

パワーのある仮定を含める

NLPのスキルを意識してクライアントへの質問を考える場合、適切なコーチングの質問の基本的な構造は、

 何・・・あなた・・・動詞・・・未来肯定形

というような基本的な構造を考えたらいいんのではないかと考えられます。

逆に微妙にNGな質問は、動詞を含まず、未来の状態を含む質問でしょう。

 例
 コーチ 「あなたは、どのような状態を望みますか?」

 クライアント 「幸福な状態です」

このような答えですと、「幸福とは具体的に何か?」とか、「幸福な状態であることをどうやって確認するのか?」といった、メタモデル的質問が、続いて必要になります。

NLPにおいて有効な質問をいくつか挙げてみると。。。

  • 「何をあなたは望んでいますか?」

    「What do you want?」という、NLPの基本というか、代表的な質問です。

  • 「何か他の選択はありますか?」

    この質問は、クライアントが選択肢を持っていることを前提としています。
    クライアントは質問に答えるために、自分のリソースに強制的&自動的にアクセスするので、答えは「はい」でも「いいえ」でもどちらでもいいのです。

  • 「何がこのゴールを達成したら得られますか?」

    クライアントがゴールを達成したら得られるものがある、という前提を含んでいます。

  • 「それをした時、あなたは何を得ようとしたのですか?」

    NLPの前提に、「すべての行動には意図がある」というものがあります。

    クライアントが行動し、たまたま得られた結果が悪かったとしても、意図は良かった筈です。

    この質問は、クライアントが何かをして、一般的に表現される「失敗」だった場合に有効でしょう。

    そして、この質問は、次のパワーのある質問へと続きます。

  • 「何をあなたはこのことから学べますか」

    NLPの前提のに「失敗はない。そこには自分の期待した反応がなかっただけだ。」というものがあります。

    この前提から、「学び」というと仰々しいですが、「次回、自分の望む結果を得るにはどういたらいいだろうか?」という学習が生まれます。

    要は、これが「経験を積む」ということに当たるでしょう。

    RPGのように経験値を上げることにより、キャラクター(人)は強くなっていくのです。

以上がパワフルな質問の例ですが、例えば、上記最後の質問のように、パワフルな質問は前向きな道を示します。

問題解決のためには状況がどのように発生したかを確実に理解する必要はありません。

原因の特定や、犯人探しに焦点は当てないのです。

「なぜ」とか「どうして」で始まる質問はパワーを奪う質問になりがちです。

パワフルな質問のためには、必ず質問は「解決志向」で組み立て、ゴールに焦点を当てます。

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