NLPコーチング:クライアントのパワーを与える質問
日常生活、あるいは、一般的な考え方だと、「質問」というと何か相手に対する「宿題」とか「課題」というイメージがありますが、NLPにおける「質問」は、質問に答えるプロセスによって、相手にパワーを与えることを念頭におきます。
例えば、ここに、3つの質問があります。
- 「もしも、あなたがこのゴールを得たら、何が得られますか?」
- 「あなたがこのゴールを得た時、何が得られますか?」
- 「あなたがこのゴールを得た時、あなたにはどんな意味がありますか?」
どれが適切な質問でしょうか?
一番目の質問の場合、文章中に「もしも」という単語が含まれています。
この場合、相手に対して、「ゴールが得られない可能性がある」という前提を与えてしまいます。
また、三番目の質問の場合、「意味」という単語が含まれています。
「意味」という言葉は、非常に漠然とした名詞である上に、この質問に答えるためには、「意味があるものでなければならない」というように、クライアントの選択肢を狭めてしまう可能性があるでしょう。
最終的には、二番目の質問がベストということになるでしょう。
これは、質問を考える上での日本語の問題ですが、NLP自体が英語圏で研究・発達し、その内容が、ほぼ直訳に近い形で日本語訳されて紹介されているので、NLPをある程度知っている人にはいいのですが、全く予備知識がない相手に対しては、NLP的な質問が奇異に感じる日本語の場合があります。
(私も最初の頃はそうでした)
例えば、上記の質問の場合、
「あなたがこのゴールを得た時、何が得られますか?」
に対して、現実問題、この質問自体の日本語がこなれた日本語らしくなく、答えに窮する場合があるかもしれません。
(私自身も、質問によっては、「ハァ~?」という場合が多々あります。)
もし、相手がキョトンとした表情していたら、「例えば、”安心”とか、”信用”とか、”人脈”とか。。。」と、選択肢の助け舟を出してもいいんじゃないかと思います。
話がチョットずれましたが、「パワフルな質問」とは
- 的確でパワフルな前提が含まれている
- クライアントの思考の幅を狭めない、あるいは広げる
という要素が含まれている必要があるでしょう。
通常のコーチングに加えて、さらに、NLPのスキルを意図的に使うことにより、クライアントが望む結果をより得やすくなるようにサポートできます。
[title01]
[title02]
[body]
[channel]