コミュニケーションのテクニック

「話す内容の順番を変えてみる」

先ず、下の2つの文章を読んで、読んだ後の感覚に意識を向けてみてください。
(学校の通知表の話です)

 A 「体育は5だったけど、残りは全部1だった」
 B 「体育以外は1だったけど、体育は5だった」

いかがでしょうか?

どちらも通知表の中身を語ったもので、客観的には全く同一の内容を話していますが、文章から感じる印象が微妙に違うのではないでしょうか?

どちらかというと、Bの方を好ましく感じる場合が多いと思います。

種明かしをすると、上記2つの文章は、「しかし」とか「だけど」と同じ、逆説の接続詞(英語の”but”にあたる)が含まれています。

会話の中に、このような「but」を使って話すと、客観的事実は同じであっても、人間の脳はbutの前の部分は無視し、butの後の内容に焦点を当てる傾向があります。

従って、親や上司などに都合の悪い結果を話す時、このテクニックを使うと、ある程度は状況を悪くするのを防ぐことが出来るかも知れません。

また、脳がbutの後の内容に焦点を当てる、という傾向から、butの後の内容の方が記憶に残りやすい、という実験結果もあるようです。

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