ミルトン・エリクソン vs 読心術者

ある日、エリクソンは友人とともに、ある読心術者のもとを訪れた。

読心術は超能力などではなく、相手のかすかな手掛かりを、鋭い観察力で読み取る。

この日、エリクソンは、同行した友人に予め、自分の書いた、質問に対する仮の答えを見せておいた。

そして、読心術者が、質問をし、エリクソンが用意しておいた仮の答えを頭に浮かべると、読心術者は、エリクソンの非言語的な行動を読み取って、その仮の答えを当てた。

別の日、エリクソンが、有名な非言語的行動の専門家の家を訪れた。

エリクソンは彼の家を訪れて、マントルピースの上の彫刻を賞賛した。

話している間、エリクソンは自分がその作品を欲しがっていることを悟られたくなかったので、それを見ないようにしていた。

話が終わり、エリクソンが帰ろうとすると、その人は訪問のお礼を言うと共に、「ところで、この彫刻をお持ちください」と言ったそうである。

また、別の時、エリクソンは、アクセントの専門家は、相手が話しているのを聞くだけで、その人の育ちがかなり分かるらしい、と語った。

小学校で覚えた言葉は、ある特定の地域のアクセントを反映するであろう。

もし、その人が次に別の地方の別の地域で暮らしたら、高校で覚えた語彙は、また違ったアクセントになるであろう。

そして、大学で覚えた用語の発音を聞けば、その人が学んだ大学が、その地方のどのあたりかであるか分かるであろう。

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