エリクソン催眠:カリブレーションの応用

論争的な題目で公演を行う時は、ただ、自分の話をするのに集中するのではなく、聴衆をよく観察しなさい。

そうすれば、聴衆の中には、「うなずく」人達もいるでしょうし、「首を横に振る」人達もいるでしょう。

講演の最後には質疑応答の時間があるでしょうから、この時に、「うなずいた」人に、講演についてどう思ったか尋ねてみなさい。

そうすれば、あなたの意見に暖かい支持のコメントが得られるでしょう。

そうして、2人目、3人目、4人目と、同じように「うなずいた」人達に意見を求めてみましょう。

その人たちは、同じように、好意的なコメントを述べます。

その後に、今度は、「首を横に振った」人にコメントを求めてみます。

そうすると、彼らの反論は弱々しいものにものになるでしょう。

でも、ここで、あなたがこういった行為を「意図的に」行ったことは、誰も気付きません。

なぜなら、聴衆は講演を観察していませんから。

聴衆は講演を聞きにきたので、あなたが上記のような選択をすれば、みんなは誰もがあなたに賛成していると思い、誰も反対していないように見えます。

聴衆の中には、「首を傾けて笑う」といった人々もいます。

こういう場合は、上記の「イエス」でもなく、「ノー」でもありません。

これらの人は「分かりません」ということを表現しています。

ですから、意見を求める時には、こういったジェスチャーをした人は避けるようにします。

また、あるグループをトランスに誘導する時には何が起こっているのか、よく目を凝らして観察しなさい。

自分が頷き続けていることに気が付いている人はまずいませんから。

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