呼吸で感情や思考をコントロールする (2)
呼吸を意識し、コントロールする方法を会得すれば、すぐさまいくつかの恩恵が得られるでしょう。
具体的には、不安をコントロールする大脳基底核が鎮静化する、脳がより効率的に機能出来るようになる、筋肉がほぐれる、手が温まる、心臓のリズムが整う、といったところです。
腹式呼吸は、ゆっくりと深く、おなかを使って呼吸するのですが、呼吸活動測定用の計測器と高性能のバイオフィードバックを用いることにより、各種センサーを取り付けられたクライアントが息を吸ったり吐いたりする時の胸とお腹の動きを装置で測定するのです。
特に男性は、胸だけを使った非効率的な方法で呼吸をしがちです。
赤ちゃんや子犬の呼吸を見てみると、ほとんどお腹だけを使って呼吸しているのが分かるでしょう。
これが最も効率的な呼吸法なのです。
息を吸い込むときにお腹を膨らませると、横隔膜が平らになり、肺が下の方に引っ張られて、肺や体に取り込むことが出来る空気の量が増加します。
その結果、胸だけを使った呼吸よりも、より多くの息を吐き出すことができ、それが再び深い呼吸を可能にするのです。
クライアントにはコンピュータの画面で自分の呼吸パターンを見ながら、お腹で呼吸する事をトレーニングいます。
20~30分すると、ほとんどの人は呼吸パターンの変え方が理解でき、リラックスしはじめ、感じ方や振舞い方を上手くコントロール出来るようになるでしょう。
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