イグ・ノーベル賞
日本の諺に、「鰯の頭も信心から」というものがありますが、これは「鰯の頭のようなつまらないものでも、心から信仰すれば、ひどくありがたく思える」という内容。
さて、話は変わって、医薬品のお話です。
医薬品には、「プラシーボ効果(偽薬効果)」というものがあり、単なる小麦粉の塊でも、お医者さんから、「これは、○○に効く」と渡され、それを服用すると、本当に効いてしまうというものです。
最近、薬局の店頭でも、「ジェネリック医薬品」という言葉をよく見かけますが、これについて、「裏のノーベル賞」と呼ばれる、「イグ・ノーベル賞」の2008年医学賞に、
「高価な偽薬(プラセボ)ほど、安い偽薬よりも効果が高い」
という研究結果が受賞しました。
内容は、体の70%以上をやけどして入院した3年間に、病院内の患者を観察したところ、やけどの痛みで夜も眠れなかった患者が、看護師から鎮痛剤の注射を受けてすぐ眠る様子を何度となく見かけたが、実際には注射は単なる生理食塩水だと聞かされ、偽薬とその効果に注目した。
「何かを期待すれば、人間の脳はそれを実現させるよう働く」とは心理学の分野ではよく言われていますが、価格が安い後発医薬品「ジェネリック医薬品」も、名前と値段を変えれば高い効果が上がると主張しています。
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