うつ・不安障害治療の第一選択:認知行動療法
2010年3月より、日本国内でも心理療法が保険適用となりました。
その心理療法は、認知行動療法。
イギリス・アメリカなどの欧米諸国では、認知行動療法がうつ・不安障害治療の第一選択となっているのが近年の傾向です。
その理由は、その治療効果が従来の薬物療法と同等かそれ以上の効果があることが、科学的データに基づいて証明されているからです。
さらに、認知行動療法の特徴として、効果の持続時間だけに注目してみると、薬物療法の効果よりも長いことが認められています。
データとしては、熟練したセラピストのもとで、治療を行えば半数以上の人が完治したというデータもあり、イギリスでは、うつ病と不安障害治療のガイドラインでは、認知行動療法が第一選択となっています。
また、アメリカでも同様です
■イギリスのガイドライン
NICE(国立医療技術評価機構)では、不安障害の治療ガイドラインにおいて、認知行動療法、薬物療法の治療効果を認めています。
特に、効果の持続時間においては認知行動療法が優位としている。
■アメリカのガイドライン
NIHM(国立精神衛生研究所)は、うつ病・不安障害の治療において、第一選択を薬物療法、あるいは認知行動療法のどちらかとしている。
また、アメリカ精神医学会ではパニック障害における治療効果では、薬物療法と認知行動療法では、その優劣に差はないとしたいる。
冒頭の日本国内における保険適用の内容は、
- 診療報酬・・・420点
- 医療費・・・4200円
- 保険適用により、患者負担は3割負担となり、金額としては、一回あたりの治療に支払う額は1260円となる。
- また、1回あたりの治療の時間に30分以上かけること、治療回数は全16回以内に収めること、という縛りがある
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