信じられない技の発揮は無意識に動作を落とし込む事にある

私は実際には読んだ事はないのですが、アメリカのライターであるマルコム・グラッドウェル氏による、

「天才! 成功する人々の法則」(講談社 2009年)

に、人がある分野で成功するための条件として、

「どんな凡人でも最低 “一万時間” 練習すればどんな分野でも成功できる」

という記述があるそうです。

この記述に従えば、何かを “毎日欠かさず一時間” 練習したとして、10年で約三千時間、100年でやっと一万時間となります。。。

当然、人間は赤ちゃんの時から子供の間は人生の目標なんて分かりませんから、若い時に目標を決めて “一日二時間” 毎日欠かさず練習すれば、その分野の天才になれる可能性があるでしょう。

“人は何故、イロイロな事を練習するのか?” と問われたら、一番の理由は、

「意識の力を使わずに(=考える前に)無意識に動作をするため」

というのがあると言えるかもしれません。

一番顕著なのが、

「母国語」

でしょう。

脳内の神経の発達の関係もあるかもしれませんが、人は生まれてから2~3才くらいで大方の日常会話は出来るようになり、当然、大人になれば、よくある日本人が英語を話す時のように文法等を “考えながら話す” という事はなく無意識に母国語を操っていることになります。

また、海外の人にとっては絶対的に難しいとされる、日本の食事の時の “箸の使い方” も物心ついた頃には、親から教えられて難なく “二本の棒” で料理を扱えるようになっていると思います。

世間では、

「歳をとると外国語の修得は困難だ」

とよく言われていますが、代表的な人物として、ギリシア神話で語られる伝説の都市である “トロイア” の発掘に成功したハインリヒ・シュリーマンは実に、十八カ国語を話せたと伝えられています。

今年は2018年で、経済のニュースを見てみると、そろそろ “自動運転車” の話題もチラホラ見かけますが、少なくとも現在はドライバーは車の運転の際に、いちいち細かな動作を “考えて” いない筈です。

もう一つ、練習により目的とする動作を無意識の領域に落とし込む必要性として、

「判断する間もなく、瞬時に体が動くようにする」

というのがあるでしょう。

例えば、プロ野球でピッチャーが投げたボールをバッターが打つ場合、ピッチャーが球を投げたと同時に、打者はバッティングの動作に入りますが、この時の脳の活動の様子を観察すると、本人が自覚する前に、既に脳の運動野が反応しているのが分かるそうです。

バッターの筋肉を動かす神経を伝わる活動電位の移動速度は、ピッチャーの球速よりも遅いので、球のコースを “考えながら” バットを振ると完全に振り遅れになるそうです。

このように、肉体的な練習にはかなりの時間を要しますが、別の特殊な脳の学習能力があります。

それが、心理学の分野で言われている、様々な “恐怖症” でしょう。

恐怖症の場合、”たった一回” “極短時間” だけで脳は恐怖に対する生理的な反応を修得してしまい、以降、何度でも同じ反応を示すことになります。

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