NLPコーチング:最初の一歩は失敗しようのない小さな目標を設定する

私が時々行っているセッションで、セッションの終了時、相手に対して目標の設定をお願いする場合が多々あります。

それは、

今日のセッションが終わって自分の家に帰ったら、ゴールに向かって最初にする絶対に失敗しないアクションとは何ですか?

という内容です。

これに対する答えは当然、人により様々ですが、例えば、

「玄関に入って靴を脱いだらその靴はキチンと揃える」

というのもありでしょう。

こんな程度の非常に「これが何になるんだヨ?」という位の簡単なもので十分なのです。

このブログのどこかの記事に紹介しましたが、1968年のメキシコオリンピックで男子高飛びの金メダルを世界初の「背面跳び」で獲得したディック・フォスベリー選手。

この彼をきっかけとして背面跳びは「フォズベリー・フロップ」と呼ばれるようになりました。

しかし、それ以前、背面跳びの主流が「ベリーロール」だった時代、彼が一番最初背面跳びを練習した時には周囲から失笑を貰うしかなかったの事。

そして、こんな例。

ある女性の例です。

彼女は自分の健康のためランニングマシンを購入しましたが、それまでは結局、買った後は放置状態でそのランニングマシンで定期的に運動をするといった状態には至りませんでした。

そこで、彼女は「自分の健康維持」という目標のため、「絶対に失敗しないアクション」を考えたのです。

それは、

「最初の一ヶ月間はランニングマシンの上に立ったまま新聞を読み、コーヒーを飲む」

という行動を選択したのです。

当然、この時点ではランニングマシンは動かしていません。

そして、この習慣が馴染んだ次は、新聞を読みコーヒーを飲み終えた後、

「一分間だけランニングマシンの上で歩く」

という次のステップへと進み、その時間を一週間経過する毎に一分づつ伸ばしていったのです。

当然、この事を周囲の人に話せば笑われましたが、彼女は一切気にせずその一分間を徐々に延長し、最終的には「毎日一キロを歩く」といった習慣を本人としては「何の努力もなく」達成したとの事。

人は大抵、一年の初めとか(会社では年度の初め)に「大きな変革を伴う壮大な目標」をたてがちですが、ある調査によると、「典型的な新面の誓いは10年繰り返され、そのうち四分の一は年明けから15週のうちに挫折して、再び翌年引っ張り出される」というようです。

多分、これはジョークだとは思いますが、「当たらずともいえども遠からず」といったところではないでしょうか?

以下は「ソース(マイク・マクマナス著)」からの引用です。

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52歳の男性、ハワードが1972年に私のところに来ました。

彼は航空機メーカーのボーイング社に長年エンジニアとして勤めたのですが、最近その職を失ったばかりでした。

心からやりたいのはどんなことか、と彼に尋ねると、

「飛行機の操縦を習うのが昔からの夢でした」

という返事でした。

「じゃ、なぜ習わないんですか」

「私はもう52歳です。今からじゃ遅すぎます。免許を取るお金もないし、年もとってます。何よりも家内が反対します。事故を起こすのではないかと心配するんです」

「いつ頃から飛行機の操縦を習いたいと思っていたのですか?」

「子どもの頃から軽飛行機が大好きでした。飛行機を見ているだけで嬉しくなります。その上操縦できたとしたら、本当に、本当に幸せですよ」

「そんなに好きなのに、習ったことがないんですか。ぐずぐずと延ばし延ばししてきたのですか。40年も!習えない言い訳を40年も!」

ハワードはうなだれて闘う前から敗北者の表情をしていました。

「操縦を習うのにいくらかかるか知っていますか?」

と私は尋ねました。

「いいえ、調べていません」

「10セントです」

「まさか!冗談でしょう」

と彼は大声で言いました。

「その10セントで、最初の小さな一歩を踏み出すんです」

と私は言い、それから電話機を指さして、

「あそこの公衆電話からクリフ・マーフィー飛行学校に電話してみなさい。電話帳に載っていますから。そしてクリフを呼び出してもらって、あなたがどれほど飛行機が好きなのか、思う存分話してみなさい」

と言ったのです。

ハワードは私の言う通りに電話し、クリフを呼び出してもらうと、自分が小さなころから飛行機が大好きだったことを話しました。

10分も話したころでしょうか、クリフがハワードに飛行場まで来るように誘いました。

クリフはハワードの飛行機に対する情熱が気に入って、

「お金のことは今は心配しなくてもかまいません。試しにちょっと乗ってみませんか」

と申し出ました。

6ヵ月後、ハワードはひとりで飛行機を操縦できるようになっていました。

授業料は、ハワードの再就職先が見つかってから分割払いをするという約束ができていました。

ハワードはやりたいことを先に延ばさなくてすんだのです。

その後で、ハワードは無事飛行場で仕事を見つけ、クリフに借りを返しました。

ハワードが夢を実現するのに必要だったのはたったの10セントでした。

最初の小さな一歩を踏み出したら、あとは勝手に道が開けていったのです。

//////////
(引用終わり)

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