NLP:TVドラマの台詞に埋め込まれた「前提」

暫く前の話になりますが、久しぶりにレンタル・ショップに足を運び、何年も前に話題になった(らしい)TVドラマの「仁 -JIN-」を借りてきました。

実を言うと、私は何年も前から(少なくとも地デジ移行して以来)TVを保有しておらず、TVの放送は見ることが出来ないのであります。

そして、第一部を見終わった後、ドラマ中のとある台詞に興味が引かれました。

それは、ドラマの中で時々、江戸時代へタイムスリップした南方医師が、

神は人に越えられない試練は与えない

というものです。

NLPあるいはエリクソン催眠的な視点で考えると、この短い台詞にもいくつかの前提が含まれているという見方があるかもしれません。

この言葉をスンナリと受け止めるには、

  • この世界には「神」と呼ばれるものが存在している
  • 人生には「試練」というものが存在する

ということを前提として認められなければならないでしょう。

よくある心理テクニック本に記述されている、相手をデートに誘うとき「今日は一緒に夕食でもどう?」ではなく、「今日の夕食、中華と和食どっちがいい?」という質問の中には、「今日は一緒に夕食する」という前提が埋め込まれています。

NLPとか催眠言語を知らなくても、ガチガチの唯物論的・論理的思考の人なら、上記の台詞に対して、反射的に「で、神ってナニ?」と突っ込んでくる人もいるかもしれません。

そのような場合、その人にとっては上記のセリフは「全くもってナンセンス。理解不能」というものになるでしょう。

また、上記の台詞は要は、「全ての試練は乗り越えることができる」というものと同意だと考えられますが、あえて「否定の否定」というややこしい表現を使っていることにも興味を引かれた次第です。

よく言われているように、「無意識は否定語を理解できない」点からすると、無意識は「越える」「試練」「与える」という具合に理解するのでしょう。

流石に、この脚本家が言語学に精通していたとはとても考えられませんが。。。

これに似た例として、今からすれば大昔、ノーベル物理学賞を受賞した誰でも知っている物理学者が、当時の量子物理学の研究者に対しての、

神はサイコロを振らない

という発言があります。

見方によれば、この発言における「神」というものは西欧社会のことですので、多分に宗教的な意味合いが濃いかもしれません。

そして、この「前提」というものは、何気ない日常会話の中でも使われているとも考えられます。

例えば、日本人同士が顔を合わせた時に頻繁に使われる

今日は良い天気ですねー

という短い挨拶という言葉の中にも前提が含まれていると考えられますが、それは何でしょうか?

逆に考えると、この挨拶・前提が成立しない、条件・気候・環境は、どういったものがあるでしょうか?

暇な時に考えてみるのも一興かもしれません。

あと、以下は全くの蛇足です。

ドラマの中で南方医師が平成の世から江戸時代に持ってきた自分と恋人の写真。

この写真が過去である江戸時代の南方医師の行動により、様々に変化するところは、このドラマの作成者は絶対に、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー (BTF)」を知っているな~、という確信を私個人としては持っています。

この映画を実際に見たことのある人は、私ぐらいの昭和世代だと思われますが、若い人でも、「バック・トゥ・ザ・フューチャー 2」で描かれた30年後の世界がまさに今年(2015年)の11月にあたり、各メディアでも取り上げられたので、若い方でもこれをキッカケに見た方もいるかもしれません。

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