プロダクト・プレイスメント – テレビは見てはいけない

「無意識にメッセージを送る」

住んでいる近くのブックオフで「テレビは見てはいけない」(苫米地英人 著)が105円で売っていたので、興味ついでに買って読んでみました。

世間では割と有名な方だとは知っていたのですが、著者の本を読むのは初めてです。

個人的に面白かったのは、本書の「はじめに」の部分です。

そこには、私がまだ青年期だった頃に見ていた「西部警察」というTVドラマの話が書いてありました。

このTVドラマは、その名の通り、刑事ドラマなのですが、石原軍団主演のかなり派手なアクション(拳銃やライフルをバンバン撃ちまくる。車同士が衝突して炎上など当たり前)が随所にあったと記憶しています。

私は昔から今でも車には全く興味が無く、車種さえ分からないのですが、同氏の指摘は、ドラマの中で使われている「車」は、良い人物が使っている車は、必ず番組のスポンサーになっている企業の車で、悪役が乗っている車は、必ず別会社のものだった。

という内容です。

著者は「必ずしも意図したものではないだろう」としながらも、この番組を見続けていた視聴者は、次第に「あの車に乗っている人は良い人」という、今で言う「ビリーフ」が刷り込まれるであろうと述べています。

日本国内の民放各社は、番組の途中にCMがありますが、視聴者の方は、CMの時はTVの前を離れたり、録画をしていた場合には、可能であればCMはスキップしてしまうでしょう。

番組のスポンサーとしては、多額の費用を掛けたCMが見られないことは、まさに丸損です。

そこで、考え出されたのが、番組の中にそれとなくスポンサーの商品を織り交ぜるという手法を取ります。

この手法は、「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれ、れっきとした広告手法の1つされています。

因みに、ウィキペディアで調べたところ、この手法の発端は、1955年のハリウッド映画の中で、主役であるジェームス・ディーンが頻繁に髪を整えている時に使った「クシ(櫛)」について、当時の若者から問い合わせが殺到した、という現象が発生した、ということらしいです。

あと、このウィキペディアの記事をスクロールして読んでいくと、最後の方に「西部警察」の例が記述されていて、思わず笑ってしまいました。

NLPの前提(流派によって異なりますが)の中に「動機の無い行動はない」というものがあります。

スーパーで買い物をする時、1つの調味料を手にした時。

あるいは、どこかに旅行に行こうと、行き先を決める時。

それらの行動の動機は、過去に、意識のフィルターを素通りして、無意識の中に蓄積された自分が見た経験に起因しているのかもしれません。

例えば、今度、買い物に行って何かを買うとき、意識して「なぜ自分はこれを選んだのか?」と考えてみるのも面白いでしょう。

また、この事は、人は日常の生活の中で、いかに無意識に支配されて生きているか?ということを「意識」できる1シーンとも見てとれます。

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