海外の有名政治家が使う大衆を説得するスピーチのテク

現在では、チョット色あせてきましたが、名スピーチとして一躍有名になった、アメリカ合衆国のオバマ大統領。

当時は、書店の店頭には、オバマ大統領のスピーチ・テクニック本が山積みになっていたのは記憶にあるかもしれません。

このオバマ大統領をはじめ、海外で名スピーチとして有名な政治家には、専門のスピーチ・ライターが従事しており、いかに演説の内容を効果的に伝えるか、心理学的なテクニックを駆使してスピーチ文を書いてたようです。

実は、今回のネタ元はコレ↓

Want to know how to handle all of these?

英国BBCのホームページです。

この中で、プロのスピーチ・ライターである、ローレンス・バーンシュタイン(Lawrence Bernstein)はこう言っています。

演説やコミュニケーションの法則やテクニックは、(政治家に限らず)どんな場面でも役に立つ。

例えば、何千人を前にしたスピーチは勿論、賃上げについての上司との面談、新しい家を買う時、10歳も年上の人を相手にして講義をする時などである。

“The rules and techniques of good communication work on all levels – if you’re on a stage speaking to thousands of people, asking your boss for a pay rise, trying to buy a new house, or teaching a class of 10 year olds.”

そして、そのテクニックとは。。。

  1. CONTRASTS(コントラスト)

    相反する事象を2つ述べる。

    さらに、順番は自分が強調したい内容を後にする。

    あるいは、ネガティブな内容は最初に述べ、ポジティブな内容を次に述べる

    国が自分達に何をしてくれるのか問うのではなく、自分達が国に対して何が出来るのか考えよう。(元アメリカ大統領:ジョン・F・ケネディ)

    “Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.”

    あなた達はいつでも引き返せるが、女性は後戻り出来ない。(英国:サッチャー元首相)

    “You turn if you want to, the lady’s not for turning.”

    見方を変えれば、文章の前と後を「but」を使った否定形の接続詞で表現するパターンもこれに当たるでしょう。

  2. THREE-PART LISTS(3つの言葉)

    内容が似通った言葉を3つ(マジック・ナンバー)続けて羅列する。

    最初の2つの内容は皆が納得できる、あるいは達成が容易な内容にして、それに引きづられる形で最後に話す内容を強調する。

    「教育・教育・教育」(1997年・英国ブレア首相)

    “Education, education, education”

    あとは、出典は不明ですが、

    「ここでも、そしてまわりでも、そして、どこででも」

    “here, there and everywhere”

    も同じ目的の言い回しのようです。

    ここでのポイントは、あえて、シンプルな表現にして、余計な修飾語は入れないことだそうです。

    具体的な例は挙げられていませんでしたが、オバマ大統領の、勝利演説の中には、このパターンが10分間の間に29回使われていたとの事。

    私の方で、チョット調べてみましたが、例えば

    It’s the answer spoken by young and old, rich and poor, Democrat and Republican, black, white, Hispanic, Asian, Native American, gay, straight, disabled and not disabled.

    なんかは、拡張した使いまわしではないかと思われます。

    あのシカゴの広場に集まっていた人達は、誰もが上記のどれか一つに該当するわけですが、あえて、「みんな」とか、「全員」という一般名詞を使わない事により、聴衆一人一人の無意識に、「あ、コレは自分のことだ」と伝えることができるでしょう。

  3. IMAGERY AND ANECDOTES(比喩的描写と逸話)

    ここまで来ると、完全に催眠言語の世界になるでしょう。

    「扉を開く(”opening doors”)」とか、「壁を打ち破る(”breaking down barriers”)」とかがこれに当たるとしています。

    ここでも、オバマ氏がこのテクを使っていたという記述がありますし、国家的な演説でなくても、結婚式の祝辞でも使えると書いてあります。

    例えば、シカゴの演説にある

    The road ahead will be long.

    Our climb will be steep.

    (道は果てしなく、険しいものであろう)

    のがこれに当たるでしょう。

    メッセージ性のようなものは感じず、完全に詩的な表現です。

    逆に言うと、具体的に何を言っているのか、サッパリ分かりません。

  4. BREAK THE RULES(パターンを外した言い回し)

    意外性のある表現を意図して使う。

    ジョーク・冗談もこれに該当するでしょう。

    記事内では、ブレア英国元首相と、次期首相となったゴードン・ブラウン前首相との険悪な仲について、ブレア元首相が2006年の労働党大会において

    “No one was expecting it, which is what made it so good and so memorable,” he says.

    “Pitched right and delivered well, something unexpected will make people sit up and listen.”

    と発言してます。
    (訳出来ず。。。汗)

以上の内容は、専門のスピーチライターが使うテクニックなので、一見難しくみえますが、催眠言語あるいは、ミルトンモデルを知っていれば、成る程と思える内容でしょう。

また、専門の知識が、今は無くても、これを知っていれば、これからの人生で役に立つ場面が、きっと来るでしょう。

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