コンコルドの錯誤 (1)

「過去とはもう済んでしまったことである」

ここで、次のような質問があります。

ある人が数人の友人たちと、リゾート施設の予約をしました。

この施設には、無料の「屋外型」のものと、一日2万円の費用が掛かる「屋内型(全天候型)」の2種類のものがあります。

屋内型の施設の利用料は、前払い式で返却には応じていません。

さて、11月のある日、友人達とこのリゾート施設に遊びに行くことになりましたが、天気が悪かったり、寒かった場合を考えて、利用料を支払い、「屋内型」の施設を予約しました。

そして、その当日。

その日はポカポカとした小春日和で、外で遊ぶにはもってこいの日で、屋外の施設(無料)を利用した方が断然気持ちがよさそうです。

しかしながら、このグループは屋内施設を選んで、返金の効かない、2万円のお金も支払ってしまっている。

さて、どうしたらよいか?

第三者の立場から言うと、そんなに天気がいいのなら、屋外で遊ぶほうが断然よい。2万円はもう消えてしまって、もう戻ってはこないのだから、そんなにお金に拘っても仕方がない、と考えるのが大方の考えでしょう。

しかし、逆に当事者の立場になると、その選択肢を取ることは少ないのではないのでしょうか?

過去の投資に未練を感じて、たとえその為に不利益が生じたとしても、将来の決断をためらってしまう。

「済んでしまったことは済んだこと」に決まっている、使ってしまったお金やエネルギーが将来の選択に影を落とすようでは困る、ということは頭の上では理解できる。

でも、実際の場合、面子のためか、他人の目や評価が気になるのか、あるいは手をつけた仕事を完了させたいのか、人はもうダメだと分かった時点で誤りを認めて、既に進行中のプロジェクトに終止符を打つことは往々にしてない。

現実的には、感情が邪魔をして、たやすい事ではない。

人の決断に関わる、この種の問題について、心理学者のハル・アークスとキャサリン・ブリューマーの理論が生まれた。

その発端となったのは、次の実験である。

。。。続く

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