ミルトン・エリクソン:予見性の練習

エリクソンは、彼のところへ勉強にやってくる生徒たちに、クライアントが次にどんな行動が起こるかを予想する能力を向上させて、その能力を治療的にも診断的にも利用させようとした。

その練習方法の一例を挙げると、彼はウィリアム・グレシャスの小説「悪夢の小路(Nightmare Alley)」を渡して、最初のページだけを読んで、最後のページに何が書かれているか言うように指示した。

その時は分からなかったが、後で読み返してみると、結末は確かに最初のページで示唆されていたことに気付いた。

エリクソンはまた、生徒たちに本を、前からと後ろからの両方から読んで、その後、あるいは、前に何が書いてあるのかを予想するエクササイズを行った。

これは、いかに人間の行動が無意識的にパターン化されているかを理解するのに効果的であった。

そして、いかに行動が無意識にパターン化されているのを理解することにより、クライアントに対してより効果的に治療できるようになるのである。

エリクソンは、かすかな手掛かりを見逃さないように努力するとともに、クライアントの生活史が、クライアントの行動パターンにどのような影響を持つのかということを研究し、それを巧みに活用することにより、強力な介入を行ったのである。

スポンサーリンク
[スポンサーリンク]
[スポンサーリンク]
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
[スポンサーリンク]

コメントをどうぞ