欧米における催眠療法

ある専門家によると、催眠療法は重症の火傷患者の治療に大きな可能性を秘めているいるというらしい。

例えば、ルイジアナのある工場労働者が、悲惨な労働災害にあって(溶解したアルミニウムのプールの中に滑って足を踏み入れてしまった)、だだちに地元の病院に運び込まれた。

火傷を負ってからの最初の48時間は特に重要である。

なぜなら、その間に火傷の被害者はショック症状を起こし、免疫機能が落ち込んで感染症を併発する危険があるからだ。

その男性が入院した時、治療にあたったチュレーン大学の外科および精神科教授ダブニー・エドウィン医師は、彼に催眠療法を施した。

エドウィン医師は、その重症の火傷患者に対して催眠療法を試みる数少ない医師の1人であった。

まず、患者を催眠状態に導くと、「焼けただれた足が次第に冷たく心地よくなってくる」という暗示をかけた。

結局、この患者は、後遺症の残りそうな重度の火傷にあっていながらも、何の感染症も合併症も無く、ケロイドさえ残さず治癒して主治医をびっくりさせたのだった。

エドウィンは、「火傷を負ってから数時間以内に催眠をかけると、回復の早さと、その完全さに顕著な効果が得られます」と語る。

彼が火傷患者に試みるのは、催眠下で「火傷を負った部位が冷たくなる」という暗示を与える方法だ。

その効果は、患者を気持ちよくさせるといった程度のものではない。

この方法を使うと、傷害と感染が最小限に抑えられ、通常なら皮膚移植が必要なほどの火傷でもその必要なしに治癒した患者が大勢いた。

カリフォルニア州バークレーのアルタ・ベイツ病院火傷センター部長、ジェロンド・カプラン医師もまた催眠療法を使っている。

カプランは、体の両側に火傷を負った患者たちに頼んで、片方の体温を他方より高くするという訓練を試みてもらった。

すると、患者たちはその体温を摂氏4度以上も上げることができ、そうでない側よりも治りがずっと速かったという。

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